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2013年7月 1日 (月)

【雑感】低用量の抗がん剤には効果があるというエビデンスがない

(お断り)本記事はもとより,本ブログ全体が,「*個人の感想」です。

 「休眠療法」という件名の記事があるせいか,ちょくちょく,検索フレーズランキングに「休眠療法 ○○」(○○は地名)というのが現れる。
 先日も,「休眠療法実施病院埼玉」というのがあった。
 しかし,なぜ,いきなり,休眠療法を実施している病院を探すのであろうか?

 知能のひとかけらでもあるなら,まず,休眠療法とやらに,エビデンスが存在するかどうか,調べるのが先であろう。
 低用量の抗がん剤に効果があるというエビデンスは存在しないのが一般常識なのに,どうして,効果未証明療法を実施する病院を探すのだろうか?

 下記記事に「粘る稀なガン患者」ブログよりの転載記事があるので,読んでほしい。

《関連記事》

【完治をめざして】☆休眠療法

休眠療法については、ある意味で、がんに効くと称する健康食品と似たところがある。
どちらも、副作用がなく(あるいは極力少なく)、がんに効くという、そうあれば良いなというものである。
もっとも、一方は「がんが完治」などということをいうことが多いのに、他方は、「がんの増大を押さえる」といっているところが異なる。また、一方は、どう見ても「業者」さんなのに対して、他方は、まっとうな医師がやっている(場合もある)。
なによりも似ているのは、標準的治療よりも優れていると主張するのに、それに見合ったデーターを示さないことである。一方は(どうみても作文としか見えない)患者の体験談(と称するもの)であり、他方は、その医師の体験談程度しか示されない。

 わたしも,自身の告知後の混迷期に,低用量療法のU澤医師のブログに出会い,全記事に目を通し,その後かなり長い間,愛読していた。その当時は,なかなかいい療法に思えた。黒歴史。(^^ゞ
 しかし,ブログ記事は,がんセンターの標準療法から逃げてきた患者から聞いた話,すなわち,患者の体験談のくりかえしで,いっこうに定量的データは示されなかった。

はっきりと言えば、標準的抗がん剤に「感情的偏見」をお持ちのようにも思える。
「標準的に大量の抗癌剤を使って、抗癌剤という爆弾だけでガンと戦っていく治療」だとか「度重なる激しい抗癌剤爆撃」などと書かれている。さらに「現在の、人間が耐えることのできる最大耐用量の抗癌剤を使う標準的な抗癌剤治療では、それと年単位で付き合える人間はほとんど存在しません」とまでされているが、現実には、私の周囲にはその「ほとんど存在」しない方が大勢いる。
もちろん、梅澤医師にいわせれば、そのような「少数例」がいることは否定していないというであろう。
そして、自分の体験では、これは少数例だとおっしゃるだろう(そうでなくては、ブログで書かれている趣旨と違いすぎる)。しかし、先生のもとに来ている患者さんは、副作用が強く標準的抗がん剤を許容できなかった人が大多数のはずであるから、梅澤医師の体験は「偏ったもの」にすぎない。梅澤先生のもとに行っている患者よりももっと多くの患者が標準的抗がん剤を許容できる範囲の副作用で受けているのかもしれないのである。
少なくとも、梅澤医師の経験は(休眠療法を積極的に希望している患者という)限られたものであるはずである。

 母集団が,偏っている。一般的にはレアケースでも,そういうひとばかり集めたら,それがふつうになる。
 生存者バイアスというのとは違うが,バイアスの発生原理は同じである。

がん患者会シャローム代表個人ブログ! 201208
(勝俣医師のメールより)

私の患者さんにはいくらでも抗がん剤をしなくとも元気な患者さんはたくさんいます。

抗がん剤は低容量でだらだらと続けることが一番良くないのです。

その医者がすすめる低容量の抗がん剤は効果があるというエビデンス(医学的・科学的根拠)は全くありません。

 リンク先で,全文を読んでいただきたい。
 勝俣医師は,U澤医師が天敵としている国立がん研究センターを20年間勤務後,日本医科大学武蔵小杉病院で腫瘍内科を立ち上げた。

腫瘍内科医 勝俣範之のブログ 

腫瘍内科医 勝俣範之のブログ | 標準治療って何?

標準治療とは、現在、世界中の医学研究の粋を集めてわかっている、世界で最も優れた最高・最良の治療のことです。

簡単に言うと、「世界で一番の治療法」です。

 U澤医師の言うこととは,正反対である。
 どちらを信じるか?
 わたしは,客観的に証明されているほう,すなわち,エビデンスレベルの高い方を信じたい。

エビデンスの格付け : がんと向き合う ~腫瘍内科医・高野利実の診察室~ : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)


「私の患者さんがこんな経過をたどりました!」

「○○療法がよく効いた患者さんを知っています!」

 こういった報告は、「症例報告」と呼ばれ、臨床研究の一つの形ではありますが、「1つ星エビデンス」である「観察研究」の中でも、信頼度の低いエビデンスと認識されています。

 U澤医師は,「専門家の意見、動物実験、試験管実験など」で,星なし。あるいは,「症例報告」で,せいぜい半星。
 標準治療は3つ星。

腫瘍内科医のsho先生の
がん治療の虚実
より

質問:低用量治療についていかがでしょうか?

しかし自分が標準治療派と低用量派のどちらかと問われると迷わず前者と答えます。
減量すべき根拠がはっきりしているときは迷わず低用量で開始しますが、標準量で開始して問題のないケースがずっと多いからです。
ただし、きつい副作用が出た場合は次回からはためらわずに一気に減量投与に踏み切ります。
治療意欲を無くすことや、治療で逆に不幸になることだけは避けたいからです。

 標準治療でも,副作用に応じて減量投与をしている。
 U澤医師のブログに出てくる標準治療派医師は,副作用がきつくて患者が減量を求めても,そんな量では効かないと減量拒否するようである。
 いったい,何十年前の話だろう?
 現代でも,中には,そういう医師もいるかもしれないが,そのごく一部の例外をもって全体を評価するのは,部分をもって全体を語る愚を犯すことになる。
 運悪く,ごく一部の例外の医師に当たってしまったなら,低用量派や休眠療法を探すのでなく,標準治療派の病院に転院すればいい。特に意識しなくても,極少量だの休眠療法だのとうたっていなければ,標準療法である。

 まともな腫瘍内科医,血液内科医なら,効果と副作用のバランスを見て用量調節する。わざわざ,極少量だの休眠療法だの探す必要は,まったくない。

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雑感」カテゴリの記事

コメント

病院によって多少相違はあるかもしれませんが、現在身内が治療を受けている某大学病院では標準治療から大きく逸脱する治療はできないとはっきりと言われています。
減量したとしても最大20%でそれ以上の減量はエビデンスにないのでできないとのこと。
ちなみにEBMのエビデンスは腫瘍を2/1以下に縮小できた期間が4週間以上あるというのがエビデンスと理解しています。
治癒や延命期間ではありません。
ASCOでも標準治療に優位な延命効果はないとの見解が出ているようです。

無治療や低容量抗がん剤治療にエビデンスがないのは当たり前だと思います。
標準治療との論点の肝心な部分はQOLを落とさないで生活可能な期間がどの程度違うかという点だと思います。
その意味では無治療や低容量抗がん剤治療および休眠療法が優れている可能性が高いと思われます。
腫瘍を縮小させるという点だけに限れば標準治療に勝るものはないとも言えますが…
転移や再発などの治らないがんを抱えている人にとっては、
QOLを維持した延命期間が最大の関心事ではないでしょうか。
100%発生する副作用とセットでの腫瘍縮小効果面での論点はあまり意味がないと思われます。

それから腫瘍認定医の立場からだと標準治療をはずれた減量治療はできないはずです。
せいぜい単剤投与でわずかに減量する(20%)程度でないと院内内部の許可が下りないはずです。
エビデンスにないという名の元にです…?

>keiさん

コメントありがとうございます。

>減量したとしても最大20%でそれ以上の減量はエビデンスにないのでできないとのこと。

 そういう融通が効かない病院もあるんですね。
 20%減量では,標準量とあまり変わらない。

腫瘍内科医のsho先生の「質問:低用量治療についていかがでしょうか?」
> もちろん副作用がひどければ、2回目以降は減量しますし、場合によっては半分量に減らすこともあります。しかし案外きつい思いをせずに、治療継続が出来てしまう患者さんがいるのも事実です。

 半分量に減らすそうです。
 また,これは血液がん分野独特かもしてませんが,骨髄腫患者ブログを見ると,副作用軽減のために,半分に減薬したり,休薬したりがふつうにおこなわれています。
 わたしもいま服用しているホルモン剤の副作用がきつく,減量してもいいですよといわれていますが,減量による治療効果減少と副作用をてんびんにかけて,標準量でがんばっています。

 keiさんの身内がかかっているという某大学病院には,わたしは,行きたくないですね。
 病院選びは重要と思えど,ちまたの「いい病院」本には,そういうほんとうに重要な情報は載っていない。

私は非小細胞肺腺がん3b期の再発・転移患者です。38年間の付き合いがある某大学病院で4年半にわたり5種類の抗がん剤による標準治療を受け、29回の静脈点滴による副作用が耐えられなくなってギブアップ、休薬4か月目ですが、腫瘍は順調?に拡大中です。
耐えられそうな副作用は甘受しますが、がんとの共存を目指し、これ以上拡大しないように最低限度+アルファの延命のための減薬治療(あえて休眠療法などとは言いませんが)を受けられないか、主治医と相談中です。認めてもらえない場合、標準治療の適用外=治療中止によって「がん難民」になります。そうなる可能性は高そうです。
この問題は「均たん問題」として最近、注目されているそうですが、標準治療に耐えられない患者は切り捨てる病院の代表格は、かの有名な「国立がんセンター」?
文春新書「国立がんセンターでなぜガンは治らない?」の概要紹介で、「がん難民製造工場」だと揶揄されているようです。読んでみたいと思います。

2015年12月5日投稿で、沢山書くのが非小細胞肺腺がん3b期患者には億劫でしたが、エビデンスについて少し補足しておきます。

 エビデンスは皆無ではないです。

 ほとんど存在し無い理由は、標準治療という教条主義に囚われている日本の内科医は、自ら試してみようともしないこと。それに、少しでも助かりたい患者は(当然のことですが)、効き目を求めて無理して投薬量が多い標準治療を選択してしまうからだと、個人的には考えています。

 ですが、これは責められるべきことでも、何でもなく、個人の覚悟や死生観の問題に帰着します。

 抗がん剤治療は所詮、「延命措置であること」を理解すれば、幾つもの選択枝が残されています。私自身、「年貢の納め時、もう何もしない。あとは死ぬための終活にいそしむ」ということを、選ぶことになるかもしれません。

現在の日本での「標準治療」は、WHOの勧告すらまともに実現できておらず、患者を切り捨てて、いわゆる「新がん難民」をどんどん増やしています。欧米から10年~20年は遅れていますね。

 高橋豊医師が書かれた「今あるがんを眠らせておく治療」という本で、治験第1相でたったの10人から15人の患者数で標準治療の投薬量が決められてしまう話がもし本当だとしたら、正直ビックリ、開いた口がふさがらないです。

 話が脱線しましたが、同書のP98~P101で高橋医師は(財)がん集学的治療研究財団で、46名の患者に対し、塩酸イリノテカンの投与量を変化させて結果を見る「臨床試験」を実施、その結果を2008年の欧州臨床腫瘍学会で発表したそうです。

 これが46名もの多くの患者を巻き込んだ、「臨床試験による有効率」の唯一のデータかもしれません。他の医師がビックリするような成果が得られたようですが、「目が点になる」とまではいかないようです。

古いデータですが、注意深く読んでみると、いろいろ啓発されるところがあります。読み取る気力と思考力のある方、時間がまだある方、通読をお勧めします。

赤野他人さん,コメントありがとうございます。

当ブログは新ブログに移転しましたので,コメントは,マクログロブリン血症掲示板にお願いします。

マクログロブリン血症/リンパ形質細胞性リンパ腫:@niftyレンタル掲示板
http://lpl-wm.green.coocan.jp/

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