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2012年9月16日 (日)

【「粘る稀なガン患者」より無断転載】バランスということサリドマイド

 「粘る稀なガン患者」より無断転載シリーズは,これで,最後です。

 「審査が順調に進んだ場合は、来年夏にも承認されることになる。」とあるが,実際にサリドマイドが承認されたのは,2008年のことである。
 その物質によってどんな被害を受けたとしても,その物質を必要とする,その物質がないと死んでしまう者が,その物質を入手するのを妨害する権利は,なんびとにもないはずである。
 慎重を期しているあいだに,患者は死ぬ。

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2006年8月10日 (木)
サリドマイドの国内承認申請

 サリドマイドの国内での承認申請について報道された。

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販売停止のサリドマイド、がん治療で承認申請

 深刻な薬害を引き起こし、約40年前に販売が停止された「サリドマイド」について、大阪府松原市の製薬会社「藤本製薬」が8日、血液のがんの一種である多発性骨髄腫(しゅ)治療薬としての製造販売の承認を厚生労働省に申請した。

 審査が順調に進んだ場合は、来年夏にも承認されることになる。

 処方対象は、多発性骨髄腫患者のうち、サリドマイドの服用以外の治療法で十分な効果が得られない患者。

 同社は、昨年7月から今年6月にかけ、患者38人を対象に臨床試験を行ったが、「有効性や副作用の発現率は、海外のデータと大差はない」としている。

 薬害を防ぐ方策として、同社は、妊婦に対しては使用禁止としたうえで、女性については使用前に妊娠検査を義務づけ、さらに、使用者を登録制にするなどの「安全管理体制を確立する」としている。

 かつて催眠・鎮静剤として販売されたサリドマイドは、妊婦が服用して胎児の手足に重い障害が出る薬害が相次ぎ、1962年に販売が中止された。

 しかし、海外で多発性骨髄腫に有効であることがわかり、個人輸入が急増した。患者団体から早期承認を求める声が上がる一方で、薬害被害者からは慎重な審査と、厳重な管理体制の確立を求める要望が寄せられていた。
(2006年8月9日0時52分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060808i415.htm
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 一見して、がん患者と薬害被害者に配慮した穏当かつ妥当な記事のように思う。
 確かに、過去のサリドマイド薬害を思うとこのような記事しか書けないのは理解できるし、現実論として、厳重な管理体制が求められることはやむを得ないとも考える。
 しかし、経口の抗ガン剤(TS-1、イレッサ、UFTなど)は、サリドマイド以上の危険性を有している。
 きっと、世の中には、サリドマイドよりも危険な薬剤・薬品はいろいろあるであろう。
 もちろん、中には、極めて厳重な管理が求められているものもあろうが、その多くは、サリドマイドで行われるような管理(妊娠検査、使用者登録制など)まではなされていないのではなかろうか。

 科学的というか技術的な観点からは、バランスを欠いていると言えよう。
 もちろん、ものごとは科学的バランスのみではない。科学的観点ではなく社会的観点(俗に言う「国民の声」)もある。
 したがって、サリドマイドに他と比較して厳しい安全管理体制が要求されること自体は「やむを得ない」ことなのだろう。

 とはいうものの、長期的・全体的な目で見ると、国民の声に不必要に配慮して科学的バランスを欠いていた措置というものはマイナスのことが多い。

 サリドマイドを考えるときには、もちろん過去の悲惨な薬害を忘れてはならないが、もう一方で、純粋に危険物・毒物として見た場合のバランス(場合によっては、危険物・毒物一般の管理のあるべき姿まで)を含めた広い視野からの報道は望めないだろうか(多分、無理だが・・・)

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