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2011年2月の10件の記事

2011年2月17日 (木)

【情報】[お勧め]腫瘍内科医のブログ

 血液内科,腫瘍内科の医師のブログをときおり見かけるものの,忙しいのか,更新が滞ることが多く,そのうち,見に行かなくなってしまいます。

 腫瘍内科医が書き手の,よいブログを見つけたので,お知らせします。

がん治療の虚実

がん治療の虚実
宮崎がん患者共同勉強会準公式ページです。がん治療の盲点、信頼できる治療法の選び方、現代医学と民間療法のバランスの取り方などを解説します。ただし民間療法よりまず標準がん治療を優先すべきという立場です。

プロフィール

ニックネーム
    Sho(がん治療の虚実)
性別
    男性
誕生日
    1965年4月1日 0時頃
職業
    その他
職業詳細
    腫瘍内科医

自己紹介

消化器がんを主体とした抗がん剤治療と緩和療法を専門にしています。
もうどうしようもないだろうと言われた患者さんに工夫を凝らした治療を提案してひょうたんから駒を出すことに生き甲斐を感じます。
がんの裏をかくのが趣味。

 たいへん,バランスのとれた内容です。
 ひとつ紹介。

2010-11-01 20:06:22
メディアのがん治療への影響④
テーマ:医療常識の乖離

ドラッグラグという言葉が最近良く報道される。諸外国につかえる抗がん剤がなぜ、日本だけ使えないのかという問題だ。簡単にいうと有望な新規抗がん剤は海外で開発され、日本では認可が遅れるので治療法の尽きたがん患者さんは諦めるか、月に数十万もする個人輸入をしなければならないというものだ。大体行政の怠慢とかシステムが悪いとされる事が多いが事はそう単純ではない。あまり言及されていないが次の大きな事実は認識しておくべきだ。
・マスコミは自らの使命としてコトの問題点だけをあげつらう習性がある。海外にくらべてこんなところが日本の問題だとよくいうが、日本の方が優れているところは敢えて無視している、もしくは比較しようとしない。日本の医療はこんなにいいんだと言ってもインパクトがないからかもしれない。

新しい抗がん剤である分子標的薬は月50万円以上かかるといっても日本の場合高額医療制度があるから月最高約75000円以上はかからない。数ヶ月たてば50000円以下になる。さらに生活保護になれは医療費は無料となる。
アメリカでは7人に一人は無保険で抗がん剤治療は2ヶ月で200万円以上になるから破産する。フードチケットの配布はあっても生活保護は聞いた事ないからどうしても治療したければ製薬企業の勧める新薬の無償治験に参加しなければならないし、関連するCT検査などは自費だ。
ある大統領報道官は大腸がんになり治療費を稼ぐ必要があるからと昔やってたニュースキャスターに復帰すると報道されていた。
言い換えると海外で新薬が急速に開発されるのは治験、臨床試験に参加しないと目玉が飛び出るような費用がかかり参加せざるを得ないからなのだ。むしろ条件を満たして参加できる人はまだマシという現実をマスコミは報道しない。
そんな事実を知らないと日本の開発当事者が怠慢だから救える命が救えないと理不尽な怒りがこみ上げて皆不幸になってしまう。以前にも記載したが、イギリスでは腎不全で透析になったら月数十万円の透析費は自費となる。払えなければ人生諦めるしかないし、胆のうがんでは臨床試験に参加しなければ痛み止めだけの緩和療法を選択するしかないのだ。
結論としては新薬が使えないドラッグラグがあっても日本で治療を受けられる環境の方がマシなケースの方がずっと多いのだ。

>海外で新薬が急速に開発されるのは治験、臨床試験に参加しないと目玉が飛び出るような費用がかかり参加せざるを得ないからなのだ。むしろ条件を満たして参加できる人はまだマシという現実をマスコミは報道しない。

 なるほど,海外では,通常医療の費用が出せないから治験,臨床試験に参加するという人が多い。それで新薬が急速に開発されるのか。
 あまり,こういう観点からの記事を見たことはありません。

>・マスコミは自らの使命としてコトの問題点だけをあげつらう習性がある。海外にくらべてこんなところが日本の問題だとよくいうが、日本の方が優れているところは敢えて無視している、もしくは比較しようとしない。日本の医療はこんなにいいんだと言ってもインパクトがないからかもしれない。

 マスコミとは,そういうものなんでしょうね。

次回からは、くせもの(医学)用語解説シリーズを開始します。
--以下予定している用語、言葉の項目です--
・余命
・科学的根拠
・副作用
・先端治療あるいは最新治療
「がんばらない」
「もう治療法がない」

 「がんばらない」は,鎌田實医師関連でしょうか。
 現在,「余命」の連載中です。先が,楽しみです。

 「近藤誠氏への反論」が23エントリーと多すぎです。
 そんなトンデモ医師,だれも相手にしていない。KO大学は,クビにできないのでしょうか。
 N潟大学も,ニセ免疫療法教授をクビにできないくらいだから,なかなか,むずかしいのでしょうね。

2011年2月16日 (水)

【病中閑あり】2011年貧血老人徘徊記・第41回小田原梅まつり~小田原城址公園編

1.これまでのお話
 下曽我駅前発13:15のバスは,14時ごろに小田原駅前に着いた。

2.白黒抹茶
決行日:2011年2月13日(日)
目標:小田原梅まつり 小田原城址公園
 徒歩で小田原城址公園に向かう。

《カオスな風景》
 和風喫茶,ういろうの和菓子,サトーのサトちゃん,ういろう駅前調剤薬局。
 クスリ屋?和菓子屋?喫茶店?
 どれも,正しい。
 「ういろう」は,もともとは薬の名前であった。その後,お菓子のういろうが出現したのだ。
 小田原では,どちらのういろうも販売している。

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《お堀端》

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《ういろう本店》
 小田原城址公園の横を少しオーバーランして,ういろう本店到着。
 上記のういろう駅前調剤薬局は,ここの支店。
 入口をはいると,正面は和菓子売り場,向かって左は薬売り場,右は喫茶コーナー。
 ここは,以前にテレビで見たおぼえがあるが,薬局とお菓子屋がとなりあう風景は,なかなか趣がある。

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ういろう

《馬出門》
 ま新しくて,とても,江戸時代に作られたようには見えない。

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《銅門》
 銅板はまだぴかぴかしていて,江戸時代に作られたようには見えない。

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 小田原城歴史見聞館で,小田原城天守閣との共通券をネット割引540円で購入。

小田原城歴史見聞館

 小田原城の始まりから、現在に至るまでの歴史を、模型や映像で分かりやすく展示してあります。
 「北条五代ゾーン」では、戦国大名北条早雲のカラクリ紙芝居や、日本三大奇襲戦の一つと呼ばれている、氏康の「河越の夜戦」カラクリ人形芝居、本物そっくりの人形が軍議をするミニシアターなど、後北条氏の軌跡を楽しく学べます。
 「江戸時代ゾーン」では、展示室内に当時の建物を模造して、東海道屈指の宿場町だった小田原のまちの様子を再現。小田原城の緻密なジオラマ模型もあり、江戸時代にタイムスリップしたような感覚が楽しめます。
 「小田原情報ゾーン」では、小田原の観光名所をゲーム感覚で検索し、選択した写真と自分の顔写真を合成してシールプリントを作る「小田原探検ゲーム」や、天守閣からの眺望が見られるモニターもあり、小田原の「今」の情報が得られます。

 ま,子供だま(ry

《小田原城天守閣》
 城址公園と言っておきながら,天守閣がある不思議。
 中は,博物館になっている。

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《天守閣展望台より》

 金網じゃま。

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 しかし,どこで梅まつりをやっているのだろう?
 梅林はどこ?
 観光案内所できいてみた。

 「むかしはもっとあったのですが,いまは梅の木はちらほらとあるだけなんですよ~」
 な,なんだってー(AA略

《ウメの木がちらほらと》
 ウメの木は一箇所にかたまっているわけではなく,公園内のあちこちに分散しているのであった。

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《ゴォオオール》
 16:30小田原駅着。

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《おみやげ》

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2011年2月15日 (火)

【病中閑あり】2011年貧血老人徘徊記・第41回小田原梅まつり~曽我別所梅まつり編

1.プロローグ
 小田原梅まつり踏破計画は,昨年実施予定で深慮遠謀をめぐらせていたものの,ウメの見ごろと天気とマイスケジュールが合わずに,もろくも破綻したものである。
 梅まつり会場の曽我梅林は,富士山が見える梅林がウリなので,晴れていなければ困る。

小田原市観光協会のサイトでは,梅まつり会場として下記4箇所が紹介されている。

(1)曽我梅林
(2)小田原城址公園
(3)渓流の梅林
(4)辻村植物公園

 なんといっても,メインは,曽我梅林である。曽我梅林踏破後,バスで小田原駅に行き,小田原城址公園を行きがけの駄賃にする。
 (3)(4)は,ウメの本数の割りに,バスで30分など遠いので,シカト。
 あまった時間は,小田原城天守閣登頂などの小田原ウォーキングにあてよう。

小田原梅まつり 曽我別所梅まつり観光協会公式ホームページ

東華軒

2.”調味梅干”は”梅干”ではない
決行日:2011年2月13日(日)
目標:小田原梅まつり 曽我別所梅まつり
 日没予定17:20。三連休の日曜日で混雑が予想されるが,天気予報を見ると,ウメの見ごろ期間中に,ほかにいい日がない。くもりではダメで,晴れ,または,晴れときどきくもりくらいでないと,富士山が見えない。

 国府津駅で9:15発のバスに乗るつもりだったが,朝早く目覚めてしまい,二度寝しても,寝つかれない。予定より早く出発した。国府津駅で御殿場線に乗り継ごう。

 国府津駅8時到着。御殿場線沼津行きは8:40発。
 40分待ちである。
 なんというローカル線。
 しかし,いまでこそ御殿場線は東海道本線の支線となっているが,ちょっと前まで,東海道本線の本線であり,特急,急行等の優等列車が行きかっていた。

《国府津駅》

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 トイレに行き,駅の外に出て駅舎の写真を撮り,また駅に入り,駅弁を三個購入してから,御殿場線のホームに行く。
 ベンチで駅弁をひとつ食うつもりが,まわりに人が多いので,断念。
 駅弁の外装写真を撮っていると,もうすぐ入線するというアナウンスがあった。
 車内で食おう。下曽我駅まで,ひと駅だが,発車まで時間がある。

 しか~し,車内もかなりの混みようで断念。
 梅林でウメを見ながら,食うことにする。

《下曽我駅まではひと駅》
 ほとんどの乗客が,降りる。

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《下曽我駅前》
 3.5時間コース,2時間コースの無料ガイドの参加者を募集していたが,もちろん,不参加。
 ネコ科なので,単独行を好む。

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 駅前に,公民館のような建物があり,梅まつり対応をしていた。

《梅干コンクール》

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《神奈川県知事賞》
 見ただけでは,どこが県知事賞なのか,わかりませんな。

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 曽我梅林は,別所,中河原,原の3地区で構成されている。別所が,いちばん広い。

 本日は,原→別所→中河原の順に攻略する予定。

《流鏑馬準備中》
 原梅林近くで,流鏑馬が予定されている。
 本番は,13時から。
 そのころには,もう,曽我にはいないと思う。

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《原梅林》

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 別所梅林に移動。

《お祭りかよっ!》
 梅まつりですが。

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《紅梅?》
 シュロにしか見えんが。
 いいえ,十字路の名前です。

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《駐車禁止》

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《富士山》

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 別所梅林案内図によると,見晴台(徒歩20分)からの眺望がナイス!というので,登ってみる。
 ハイキングコースになっているのかと思いきや,ほとんどが舗装された車道であった。
 しかし,貧血老人(ヘモグロビン8.6)には,連続20分の登りはきつい。途中ベンチもなく,雑草が生えているところで腰を下ろして休んだ。

《道祖神》
 見晴台入口にて。

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《登攀途中》

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《見晴台》
 せまっ!
 見晴台と聞いて,山の頂上に広場がある風景を想像していたが,坂の途中に,ちょっと張り出した場所があるだけだ。
 濡れているためベンチはだれも座っていないけど,周囲は人だらけ。ここで弁当はたべづらい。

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《見晴台より富士山を望む》

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《見晴台より相模灘を望む》

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 見晴台は,まだ,坂の途中で,なおも登ると,曽我山越えて六本松に至るらしいが,六本松から梅林までさらに徒歩30分かかるらしい。
 同じ道を往復するのはくやしいが,来た道を引き返した。

《梅見弁当》
 歩道からちょっと脇にはいった行き止まりの梅林で弁当を広げることにした。

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《桜海老とじゃこの海物語》
 ふたをあけてから気が付いた。
 しまった。これは,既食だ。前回はミニ駅弁だったので,記憶に留まっていなかった。
 これと,豚漬け弁当のどちらにするかと迷ったあげくの選択だったのだが。

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《関連記事》
【病中閑あり】2010年近場の旅・吾妻山厳冬期単独登頂

 一個くいおわったら,逆に空腹をおぼえた。
 もう一個食べることにした。お昼も近い。

《春限定》

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《手を伸ばせば富士山》
 東京や横浜からも富士山を見ることができるが,さすがに,ここまで来ると,大きさが違う。

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《紅梅》

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《穂坂宅大しだれ》
 有名な木らしいが,まだ,つぼみ。

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《アイス工房》
 中にはいってみたら行列ができていたので,購入断念。梅酒アイスをたべたかったのだが。

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 最後の目標の中河原梅林に行くために,別所梅林を抜けて,駅方向に戻る。

 もちろん,来た道とは違う道を通る。
 梅林の中の道は舗装されており,道の片側を梅見物の車の駐車エリアとして使っている。残った道幅の半分も,車が行きかっており,すれちがうのにも難儀する。
 事前に想像していた絵と,だいぶ違う。
 富士山を背景にした梅林を,のんびりを散策するつもりだったのだが。

《しだれ梅》

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《富士山と紅梅》

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《再び流鏑馬会場》
 まだ,開演1時間前というのに,すでに,閑人どもがわらわらと集まっていた。

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 駅に戻り,中河原梅林に向かう。

《名もなき梅林》
 特に○○梅林というような名前は付いていないようだが,中河原梅林に向かう道は,梅林つうか梅畑の横を行く。

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《中河原梅林》
 琴と尺八の合奏演奏会準備中。

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《小田原十郎》
 午後にはいって,富士山に雲がかかってきた。
 「小田原十郎」は白梅の品種名。

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 下曽我駅前に戻り,13:15のバスで小田原駅に向かった。

 曽我梅林は面積こそ大きいものの,梅の実をとるためのものであり,そのほとんどが白梅である。白梅にも何種類かあるらしいが,品種によって見ごろがずれているので,ある日に見ごろになっているのは,同じ品種で,変化に乏しい。
 府中郷土の森のように,観賞用に多品種を植栽した梅林に比べ,ウメ見物としては,おもしろみに欠ける。
 富士山といっしょに,楽しむものだろう。(*個人の感想です)

《関連記事》 
【病中閑あり】2010年近場の旅・府中郷土の森

2011年2月 9日 (水)

【情報】WMの病理

WikiPathologica - PukiWikiより

Waldenstroem macroglobulinemia - PukiWiki

 病理のwikiですが,WM全般についての解説があり,ナイスなので,文字部分だけでも,パクッときます。
 病理部分の解説は,さっぱりわからない。

 Waldenstromさんの写真が載っています。
 これもパクッときます。

Waldenstrom_3

 きゃっ!イケメン(#^_^#)ポッ..

 もっと,年とっているのかと思った。
 って,単に若い時に撮影しただけですね。^^;
 90歳まで生きていたんですね。

>リンパ腫と骨髄腫のハイブリッド性質をもつ疾患。

 ハイブリッド疾患。なんか,かっちょえぇ~。

PathologyAtlas
Waldenstro"m macroglobulinemia †

スウェーデンの内科医Jan Go"sta Waldenstro"m (1906-1996) により1944年報告された。*1
まれなリンパ形質細胞性腫瘍の一型で, B細胞型の腫瘍細胞が骨髄, リンパ節に浸潤増殖しIgMを産生する。リンパ腫と骨髄腫のハイブリッド性質をもつ疾患。男性に多く中年から高齢者に発症する。通常は潜在性発症で貧血, 出血傾向(歯肉,鼻出血,皮膚点状出血など), 心血管障害などの症状が見られ, リンパ腫, 肝脾腫を認める。骨髄腫のような骨融解病変はみられない。

monoclonal IgM paraproteinemiaの存在がWaldenstro"m macroglobulinemia(WM)のhallmarkであるが同様にmonoclonal IgMの認められる悪性リンパ腫, CLLとの鑑別が困難なことがある。

2008年WHO blue book*2ではlymphoplasmacytic lymphoma(LPL)の特異なサブタイプとしてWMは定義され, LPLのうち骨髄病変が存在し, IgM monoclonal gammopathyをきたす疾患で,IgMの濃度によらない*3となっている。

WMの病理 †

骨髄病変はほぼ全症例に存在する。WMの骨髄所見は多様heterogenousである*4。
WM/LPLでは成熟Bリンパ球から形質細胞までの細胞出現を見る。ほぼ全例にリンパ球,形質細胞, 形質細胞様リンパ球plasmacytoid lymphocyteの増多が認められる。

    * 形質細胞様リンパ球の増加する症例ではIgM paraproteinは少なくWMの典型的な症状は呈さない傾向にある。

    * しばしばmast cell,組織球の増加を伴う。混在するmast cellの増加はtryptaseの免疫染色で確認できる。

    * 細胞質内封入体, 核内封入体とくにDutcher bodyがしばしば認められる。

    * まれにPAS陽性, signet-ring cellが出現するWM症例がある。

    * 髄内病変分布はnodular(pratrabecularおよびnon-paratrabecular), interstitial, mixed nodular and interstitial, diffuse solid lesionをとる。

    * reticlin fibrosisの程度は局所病変と関連する。

    * smear同様骨髄生検組織でもlymphplasmacytic cellの増加が顕著でimmunoblastも増加することがある。amyloidの沈着が生検組織に認められることがある。

WM腫瘍細胞 †

WM腫瘍細胞の由来
WMのB細胞サブセットは骨髄,脾臓辺縁帯, リンパ節, 末梢血に存在する。WM腫瘍B細胞の由来については長く議論されてきた。*5

    * WMのlymphoplasmacytic cellはpost germinal center B cell由来のクローン

    * WMの腫瘍細胞のnormal counter partはIgM+ and/or IgM+, IgD+ memory B cell

    * Ig heavy chain 遺伝子座(14q23)のtranslocationは認められない

    * postswitch clonotypic Ig (IgG, IgA)は存在せず, isotype switchは起こっていない。

    * WMではIgH variable region(VH)にはsomatic mutationが確認される。

    * ほとんどのWH腫瘍B細胞ではVH3/JH4 gene familyが使われ, hypermutatedである。intraclonal heterogeneityは欠如している。

    * WM腫瘍B細胞では正常のclass switch recombinationの機能は保たれているが, switching processの開始に異常をきたしていると考えられている。

WM腫瘍細胞の免疫染色*6

    * pan B-cell marker, CD19, CD20, CD22が陽性になる。

    * cytoplasmic Ig(cIg), FMC7, bcl-2, PAX5, CD38, CD79aは陽性。

    * CD10, CD23はほぼ全例で陰性

    * CD5は5~20%で陽性となる。
      症例によるvariationは見られるが, 新規診断基準*7*8では

    * monoclonal surface Ig (sIg)陽性。(kappa/lambda= 5:1)

    * CD19+, CD20+, CD5-, CD10-, CD23-

    * CD5+でWMを否定することにはならない。

    * CD23+となる症例が報告により存在する。(35%, 61%など)


WMの治療 †

症状のある患者さんに治療を開始する。血清IgM増加のみでは治療対象としない。*9

    * Hb濃度<10g/dl, platelet count<10万/ml
    * 著しいadenopathy, 臓器腫大, hyperviscosityの症状あり, 重症neuropathy, amyloidosis, cryogloblinemia, cold agglutinin disease, 疾患のtransformationが明瞭なとき

    * IgM paraprotein >5g/dlになるとhyperviscosity の危険が出現する。

chemotherapy

    * 第一選択はアルキル化剤(chlorambucil, cyclophosphamide, melphalan), プリンアナログ(cladribine, fludarabine)およびmonoclonal抗体(rituximab)

    * 血漿交換(1-1.5L)はacute hyperviscosityに適応となる。

    * プリンアナログあるいはrituximabがinitial combination therapyとなる。

    * chrolambucilは第一選択薬とされていた。response rateは31-92%とさまざまな報告がある。

    * cladribine. response rate: 44-90%

    * fludarabine. response rate: 38-100%

    * rituximab. response rate: 20-50%
          o CD16(FcγRⅢA)のpolymorphismはrituximabの効果に影響をあたえる。

    * thalidomideのWMへの効果は単剤, 多剤ともに限定的である

    * High dose chemotherapyとautologous stem cell transplantationも試みられている。

WMに対する特効薬というものは現時点ではなく, 個々の患者さんの状況に応じて選択する。アルキル化剤についてはautologous transplantationを試みようとする患者さんでは選択しないことを推奨する。移植の効能については引き続き検討を要する。*10
*1 Waldenstro"m J: Incipient myelomatosis or 'essential' hyperglobulinemia with fibrinogenepenia- a new syndrome? Acta Med Scand 117:216-247, 1944
*2 WHO classification of tumors of haematopoietic and lymphoid tissues 4th Ed, 2008, pp194-195
*3 Owen RG, et al., Clinicopathological definition of Waldenstrom's macroglobulinemia: consensus panel recommendations from the Second International Workshop on Waldenstrom's Macroglobulinemia.Semin Oncol. 2003 Apr;30(2):110-5.
*4 K.Foucar Bone marrow pathology 2nd Ed.ASCP, pp426-429, 2002
*5 Arun Vijay et al., Waldensto"m macroglobulinemia Blood 109:5096-5103,2007
*6 Owen et al., Am J Clin Pathol 116:420-428, 2001
*7 San Miguel JF et al., Semin Oncol 30: 187-195, 2003
*8 Owen RG et al., Semin Oncol 30: 110-115
*9 Treon SP et al., Update on treatment recommendations from the Third International Workshop on Waldenstrom's macroglobulinemia. Blood. 107(9):3442-3446. Epub 2006
*10 Treon SP et al., Update on treatment recommendations from the Third International Workshop on Waldenstrom's macroglobulinemia. Blood. 107(9):3442-3446. Epub 2006

Last-modified: 2010-05-02 (日) 09:50:57 (283d)

2011年2月 8日 (火)

【雑感】副作用を誰かの責任にするというのは、医療が成り立たなくなるということでございます

 嘉山孝正・国立がん研究センター理事長のおことば。

医と健康のフリーマガジン ロハス・メディカル Lohas Medicalより
イレッサ和解勧告で、国立がん研究センターが緊急会見|ニュース|ロハス・メディカル

 ネクサスの天野理事長と卵巣がん体験者の会「スマイリー」片木美穂代表も,参加されています。

 「リスクと利益を知った上で患者は闘っている」(天野理事長)

 ですよね~。

 製薬会社の声明。

アストラゼネカ :: 革新的な医薬品の提供を通じて日本の医療の進歩に貢献 :: より
アストラゼネカ ジャパン:プレスリリース

 各種学会の声明。

特定非営利活動法人 日本肺癌学会 - 公式サイトより

特定非営利活動法人 日本肺癌学会 - お知らせ

日本臨床腫瘍学会:ホームより

肺がん治療薬イレッサの訴訟にかかる和解勧告に対する見解

日本医学会より

日本医学会 - 肺がん治療薬イレッサ(の訴訟にかかる和解勧告)に対する見解

 予知不能なことについて,過去にさかのぼって責任を問われても。

日本血液学会より

イレッサ訴訟の和解勧告に関する見解

 なんと,イレッサとは直接関係ない日本血液学会までもが,遅ればせながら2月2日に声明を出した。

 今回のイレッサ訴訟において、裁判所は、新薬の市販後に判明した副作用のリスクについて、国が承認審査時点で注意喚起すべきであり、国に過失があって被害が拡大したと判断していると報じられています。患者さんのリスクに対する冷静な判断と、真摯な取り組みが存在することが顧みられず、添付文書に記載があるものについて、国の過失や責任を問うならば、多くの抗がん剤や骨髄腫の治療薬として再承認されたサリドマイドのような薬を国は承認できなくなるのではないかと懸念しています。さらに、訴訟を恐れる企業がこうした薬の開発から手を引くこととなれば、日本において今後必要ながん治療が受けられなくなりかねません。

 訴訟されたくないので,承認しない,開発しないとなるでしょうね。しないわけにもいきませんが,承認に時間がかかる,製薬会社はよっぽど売り上げが見込めるものにしか手を出さないということになります。稀少薬の開発なんて,とんでもない。

しかしながら、今回の和解勧告は、新たな治療法や治療薬の開発を求める多くのがん患者さんの切実な願いを阻むものであり、看過することはできないものと考えます。

 看過できませんとも。

医師関係

aggren0xの日記より

イレッサの記事に、ちょっと一言 - aggren0xの日記

京都新聞について - aggren0xの日記

急性期脳卒中の前線から Doctors Blog 医師が発信するブログサイトより

国民はどちらを望みますか?

イレッサに関する毎日新聞の社説


イレッサ訴訟 結語:医道とは

東京日和@元勤務医の日々 Doctors Blog 医師が発信するブログサイトより

バランスある議論が大切☆ドラッグラグと薬害問題

 原告の主張をそのまま垂れ流すマスコミに対する批判が多い。

新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまでより

イレッサの和解勧告:現場の医師の意見は・・・ - 新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

何人かの病棟を担当している医師が、一面に記載されていたこの記事をみて「こんなこと言われだしたら、医師としてはやっていられませんね」

しかし、我々のような「副作用がある」薬を使用する側から言えば、そんなことを言われても…と思う。

 だよねぇ~。

 患者会

日本骨髄腫患者の会

イレッサ訴訟の報道にふれて|重要なお知らせ|日本骨髄腫患者の会

 ここまで,原告を支持する者なし!
 国と製薬会社が被告だから,医師は中立的立場と思うが。
 ああ,そうですとも。わたしが,情報操作しました。

 副作用があるからワクチン使っちゃダメ!なんてたわごとほざいている自然療法実践家のブログなんて,紹介したくない。
 交通事故を起こさないように,救急車は安全運転しろってか。ゆっくり走っているあいだに患者が死ぬ。

 薬害肝炎訴訟原告は同じ薬害仲間ということで,イレッサ訴訟の原告を支持しています。

MRIC by 医療ガバナンス学会より

薬害肝炎訴訟原告・薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための薬事行政のあり方検討委員会委員
坂田和江
薬害イレッサについて思う

 この事件の問題は、一言で言えば「分かっていた情報がきちんと伝えられなかった」というシンプルなものです。国や企業は患者や現場の医師にきちんとリスク情報を伝えていたとは到底思えません。

 推測ですか。
 それに,薬害イレッサ訴訟は薬害肝炎訴訟とは性格が違うものだし。

上記イレッサ和解勧告で、国立がん研究センターが緊急会見|ニュース|ロハス・メディカルより嘉山孝正・国立がん研究センター理事長の発言。

その理由は、今回のイレッサによる副作用についての訴訟は、これまでの非加熱製剤によるHIV(エイズウィルス)訴訟やB 型肝炎訴訟等の明らかな人為的過誤による薬害被害とは全く異なるからです。

 HIVやB型肝炎の感染は、当時予想することが難しかったものの、他に感染を防ぐ方法は当時もあったと考え、薬害と言えると思います。

 一方、今回のイレッサによる急性肺障害・間質性肺炎は、抗がん剤のほか漢方薬や抗生物質などの身近な薬においても発症する副作用の1つとして知られております。

 新小児科医のつぶやきのyosyanさんが,某タブロイド紙の感情的な社説を槍玉にあげて論理的な分析をされている。

論理的な文章の書き方 - 新小児科医のつぶやき

 最後に,イレッサ薬害被害者の会

2010年9月末時点での死亡者数は,報告されているだけでも819人にも上っています。

 その819人の大部分は,イレッサを使わなくても,そう長い命ではなかったと思われ。
 819人の何十倍もの患者がイレッサで延命できているし。
 被害者の会が薬害だという薬が,いまだに販売され,使われて,多くの患者を延命させている。逆に,使ったがために,不幸なケースも起こりうる。抗がん剤というものは,そういうものである。
 10名中9名が1年余命が伸びて,運の悪かった1名が1年余命が縮んだとしたら,9-1=8で,メリット>デメリットである。

 副作用をだれかの責任にして賠償を求めるより,無過失補償制度の制定を訴えていくのがスジではないだろうか。それとも,純粋にカネ目当てで訴訟を起こしているのだろうか。

MRIC by 医療ガバナンス学会より
Vol.26 イレッサ訴訟を検証して無過失補償を

2011年2月 5日 (土)

【治療事例】認知症様症状で発症し脳出血で死亡したマクログロブリン血症の1剖検例

 ときどき,治療事例を検索するものの,最近は,概要すら公開していないケースが多くて,ネタ切れです。

日本内科学会:第570回関東地方会プログラム-第1会場
より

# 認知症様症状で発症し脳出血で死亡したマクログロブリン血症の1剖検例-臨床経過とMRIを中心に-
東京北社会保険病院内科

    ○北川貢嗣, 南郷英秀, 梅屋 崇, 宮崎 勝, 片山 繁

同 神経内科

    山田滋雄

 会員にならないと,概要すら読めません。><

 マクログロブリン血症が原因で,認知症様症状を発症するんですね。すでになっていますが。^^;
 脳出血で死亡。(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
 この病気になっていても,診断を受けないで,心不全や脳出血で死んだら,ほとんどの場合は,突然死とされちゃうんでしょうねぇ。

 同じページに,こんなのがあります。

# リンパ形質細胞性リンパ腫/Waldenstronマクログロブリン血症(LPL/WM)に対するRFC療法-3例の治療経験-
新座志木中央総合病院内科

    ○山本浩文, 高見和孝, 鎮目 学, 松浦直孝

 「治療経験」の概要を知りたいんだが。
 RFC療法は,リツキシマブ,フルダラ,シクロホスファミドでしょうか。

J-GLOBAL - リンパ形質細胞性リンパ腫/Waldens・・・ 【文献】
を見ると,シクロホスファミドが使われているよう。

2011年2月 4日 (金)

【治療経過ダイジェスト】診断前1995年~2007年

 ZTT高値を契機に,マクログロブリン血症という診断を受けたのは2007年6月だが,それ以前の血液検査結果を見てみると,この病気がじわりじわりと進行していることがわかる。

《関連記事》
【治療経過ダイジェスト】診断までの経過

ZTT(硫酸亜鉛試験)/臨床検査の三菱化学メディエンス

肝障害を見るための代表的な血清膠質反応。IgG、IgM濃度と相関し、慢性肝障害や多発性骨髄腫で高値に。

 ZTTは,肝障害を見るための代表的な血清膠質反応とされているが,グロブリン濃度と相関しているので,高値は多発性骨髄腫やマクログロブリン血症の疑いもある。

《関連記事》
ZTT高値は肝臓疾患とは限らない

 わたしのZTTは1999年ごろよりじわりじわりと増加を始め,2005年あたりから,急増している。それと連動して,ヘモグロビンが減り始め…><
 ヘモグロビンが15あったときもあるのよね。
 コレステロールが減って喜んでいたのだが,これも,この病気の影響でした。(´ヘ`;)ハァ

Photo

2011年2月 3日 (木)

【生きているよ~ひまネタなう】恵方巻を恵方を向かずに食う!

 ただの太巻じゃん。
 切れてな~い。

L20110203190152

2011年2月 2日 (水)

【治療経過】2011年2月

<前回までのあらすじ>(Previously on WM)
----------------------------------
(2007年6月診断告知・病名:原発性マクログロブリン血症≒リンパ形質細胞性リンパ腫(低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫の一種)・形質細胞6%(2007年6月)→2007年7月よりアルキル化剤シクロホスファミド(50mg/day)13週間→2007年10月IgM値改善のため休薬→8週間毎検査にて経過観察続行→2008年11月~2009年2月IgM値悪化のためMP療法(メルファラン計120mg)→2009年2月IgM値改善のため休薬→8週間毎血液検査→2009年10月4週間毎血液検査→2009年11月~12月週1回リツキシマブ630mgを4クール→2009年12月シクロホスファミド(50mg/day)4週間→2010年1月CP療法(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン10mg)/day)2週間→(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン5mg)/day)2週間→2010年2月休薬→11月CP療法(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン5mg)/day)
-----------------------------------
 総たんぱく9.2→8.7→8.4で減少傾向。
 8.7のときのIgMが5650だったので,今回は,5000台前半でしょうか。
 IgMはなんとかかんとか6000以下に下がりましたが,ヘモグロビンは,8.7→8.6で平衡状態。骨髄抑制?

処方:CP療法継続
(エンドキサン錠50mg×1+プレドニン錠5mg×1+ガスターD錠10mg×1+ワンアルファ錠0.5μg ×1)/day)

<血液検査結果抜粋>
Chart20110202

 過去のデータは,
重要情報ピックアップ>5.過去の<血液検査結果抜粋>
を参照ください。

2011年2月 1日 (火)

【生きているよ~ひまネタなう】伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』文庫本を読みおえたよ

《関連記事》
【生きているよ~ひまネタなう】伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』文庫本を買ったよ

 12月31日に読み始めて,2月1日読了。

 小説,特にミステリーは,読み始めるととちゅうでやめられない性分だったのだが,今回は,電車を待っているとき,研究に疲れたときなどの短時間読書を繰り返して,読了に1ヶ月かかってしまった。おとなになって,がまんができるようになったようだ。

 しかし,ぺージ数にして残り1/5くらいのクライマックスは,一気読み。
 主人公=首相暗殺のぬれぎぬ容疑者が,TV局のディレクターに電話して,警官隊の前に姿を現すので,生放送してくれと依頼するシーンで,やっと,どういう出現方法をしようとしているのかがわかった。

《読了後の文庫本の姿》
 読みたいかたに,無料で進呈します。

L20110201205950

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