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2011年1月の13件の記事

2011年1月28日 (金)

【生きているよ~ひまネタなう】自慢ではないが,わたしはインフルエンザと診断されたことはない

 病院に行かなかったから。^^;

 正直,高熱が出ているときに,外出する体力はないよ。

《神社ネコ(=^..^=)》

L20110122085810

2011年1月25日 (火)

【雑感】B細胞リンパ腫におけるWMの位置づけ

 本記事は,うろおぼえの不正確な記憶を頼りに書いていますので,くれぐれも本気にされませんように。
 本記事にかぎらず,全記事が不正確なのですが。(^_^;)

8237_02_2

 以上^^;

 出展を明記しないといけませんな。

医学のあゆみ 229巻10号 がん分子病理診断の新展開 6月第1土曜特集 リンパ系腫瘍の分子標的治療――B細胞リンパ腫の抗体療法を中心に
から,パクっ引用したものです。

 あまり,一般向けサイトには載っていない絵です。あたりまえ。

 ここで,略語の説明をしておくと,

ALL:Acute Lymphocytic Leukemia あるいはAcute Lymphoblastic Leukemia,急性リンパ性白血病
PLL:B細胞前リンパ球性白血病
CLL:慢性リンパ性白血病
Burkit:バーキットリンパ腫
DLBCL:Diffuse large B-cell lymphoma,びまん性B大細胞型リンパ腫
HCL:hairy cell leukemia,ヘアリー細胞白血病
FL:濾胞性リンパ腫

Stem cell:幹細胞
Pre-B (cell):前駆B細胞
Mature B (cell):成熟B細胞
plasma (cell):形質細胞(抗原で活性化され、抗体産生を行うB細胞)
その他のB:訳語がわからないつうか調べるのがめんどいが,右に行くほど,分化成熟しているということ。

 分化成熟が進行するに伴い,関連疾患が,白血病グループ→リンパ腫グループ→骨髄腫と変遷します。WMは,リンパ腫グループと骨髄腫のあいだにはさまっていて,どちらからも,部外者扱い。><

 CD20は,リツキシマブ(リツキサン)でおなじみですね。
 CD22を標的とした分子標的薬は,MC-544(Inotuzumab Ozogamicin)つうのが海外で治験中のはずである。
 いまググッたら,国立がん研究センター中央病院で第 II 相の登録中だった。
 図では,CD19,20,22,52はWM止まりになっているが,この境界は,厳密なものではないらしい。
 というのは,MM患者でもCD20が発現したり,WM患者でもCD20が発現しなかったりする例があるらしいからである。

 そもそも,リンパ腫の型の診断は病理医がおこなうらしいが,型を確定するのが困難な場合があるらしい。
 また,一種類の型に特定できず,複数の型の併発と診断される場合があるらしい。

 悩んだ挙句,
 「ん~。どっちかというとWMかな?」
 「IgM型骨髄腫で,いいや」
てな局面があるのではないか。
 (*個人の勝手な想像です。)

日本骨髄腫患者の会
の中の資料に骨髄腫とWMの区別の目安がある。

支持療法:IMF.Hotline (ワルデンシュトレーム型マクログロブリン血症)

 また,「病気がみえる〈vol.5〉血液」にも同様なことが書かれている。
《「病気がみえる〈vol.5〉血液」P142の表より》

(1)病変部位
MM:骨髄
WM:リンパ組織や骨髄

(2)リンパ節膨張,肝脾腫
MM:少ない
WM:多い

(3)骨病変
MM:多い
WM:少ない

(4)腎病変
MM:多い
WM:少ない

(5)過粘ちょう度症候群
MM:少ない
WM:多い

(6)M蛋白
MM:IgG,IgA,IgD,IgE,Bence-jones蛋白
WM:IgM

 骨病変がWMに「ない」のではなく,「少ない」なのだ。MMとWMのどっちに振りわけるかは,多い少ないの問題。
 MMとWMのあいだに,はっきりとした線引きがあるわけではなく,境界線はグラディエーションなのでしょうね。

2011年1月22日 (土)

【治療経過ダイジェスト】治療経過2010年2月~2010年11月(休薬39週間)

《僕が無治療で過ごした39週間の物語^^;》

 以下に記述するのは,あくまでも,個人の感想です。この病気は,ひとにより病態が大きく異なります。くれぐれも,ご自分の治療の参考にはしないでください。

《2010休薬》

2010_2

(1)2010/2/24(水)
 総たんぱく8.0 ,IgM4012,IgG872,IgA26,アルブミン3.4,ヘモグロビン9.5,血小板数17.1,白血球数4000

 ヘモグロビン,アルブミンの上昇が止まりました。
 ヘモグロビンは10ほしかったのですが,このまま,9台を維持できるなら,問題ありません。
 今回総たんぱくが0.6下がった(8.6→8.0)ので,A/G比は改善しています。(0.69→0.74)

 血内後,耳鼻咽喉科に行く。
 前回診察の1月13日以降1週間くらいは鼻血が続いたが,その後は,ときどき鼻水に血が混じる程度になった。日を追うごとに頻度が減ってきた。
 内視鏡検査の結果,左側に,まだ跡が残っている。
 アレルギーのあるひとは,出血しやすい。
 抗アレルギー点鼻薬1か月分処方。
 今回で,耳鼻咽喉科の診察は終わり。

(2)2010/3/24(水)
 総たんぱく8.3,IgM4343,IgG886,IgA25,アルブミン3.4,ヘモグロビン9.9,血小板数18.2,白血球数4500

 全般的に,前回の検査値と,あまり変わっておりません。
 ヘモグロビン微増(9.5→9.9),総たんぱく微増(8.0→8.3),アルブミン(3.4→3.4)の上昇が止まりました。
 リツキサンで,IgMはもう少し下がることを期待していたのですが,せめて,5000以下をできるだけ長く維持してほしいものです。

(3)2010/4/28(水)
 総たんぱく9.1,IgM5521,IgG970,IgA26,アルブミン3.6,ヘモグロビン10.0,血小板数17.1,白血球数4100

 ひきつづき,体調はよいが,IgMが増加してきた。
 4012(2/24)→4343(3/24)→5521(4/28)
 リツキサンの効果は短かったようだ。
 IgMが4012まで下がったのはリツキサンの効果ではなく,CP(シクロホスファミド+プレドロニゾン)の効果かもしれません。
 高熱とIgMフレアーの副作用に耐えてリツキサンを入れましたが,IgM低減には,あまり役立たなかったようです。
 しかし,貧血が改善したので,ふつうの抗がん剤が使えます。次回もIgMが増加傾向ならエンドキサン(シクロホスファミド)予定。
 5月14日にCT検査をして,腹部内のリンパのようすを見る。

(4)2010/5/19(水)
 総たんぱく8.6,IgM5245,IgG919,IgA23,アルブミン3.3,ヘモグロビン9.7,血小板数18.7,白血球数4000
 特に体調に変化はない。
 総たんぱくは,やや減った。(9.1→8.6)
 5月14日のCT検査の結果では,2009年11月(リツキサン治療前)に比べて,やや改善されていた。
 前回検査値に比べて,総じて成分が薄めという感じです。
 総たんぱくは減ったが,アルブミンも減っています。
 それでも,IgM値の上昇は止まったようです。ぎりぎりの所で,休薬継続です。

 貧血改善後,ウメの名所,サクラの名所,チューリップの名所,バラの名所と,月に3,4回あちこちウォーキングしていますが,なかなか体重が減りません。
 ステロイド投与で,6キログラム体重が増加したのは,あっというまのできごとでした。

(5)2010/6/16(水)
 総たんぱく8.8,IgM5293,IgG891,IgA24,アルブミン3.4,ヘモグロビン9.5,血小板数17.6,白血球数3800

 特に体調に変化はない。
 全般的には,前回検査値と,大きな変化はない。
 CRPが増えている。腫瘍が増えているのかもしれない。
 今後進行したら,以前に使ったことのあるエンドキサン+ステロイドあるいはフルダラビンを予定している。

(6)2010/7/14(水)
 総たんぱく8.8,IgM5332,IgG884,IgA24,アルブミン3.4,ヘモグロビン9.0,血小板数17.8,白血球数3700

 やや,息切れがする。暑さのせいかもしれない。
 全般的には,前回検査値と大きな変化はないが,ヘモグロビンが少し減っている。

(7)2010/8/11(水)
 総たんぱく8.5,IgM5477,IgG881,IgA22,アルブミン3.3,ヘモグロビン8.7,血小板数16.4,白血球数3400

 ヘモグロビンが,少し減った。IgMは,大きな変化なし。
 貧血が進行し,階段を上るのが少し苦しくなりました。

(8)2010/9/8(水)
 総たんぱく8.7,IgM5725,IgG903,IgA23,アルブミン3.2,ヘモグロビン8.8,血小板数19.0,白血球数3600

 低下しつづけていたヘモグロビンは,下げどまりました。検査値は前回と同じですが,体感的には,貧血がやや改善されました。
 5月から6月にかけて急増したCRPが,改善されました。

(9)2010/10/6(水)
 総たんぱく8.8,IgM5937,IgG890,IgA29,アルブミン3.2,ヘモグロビン8.5,血小板数20.2,白血球数3700

 ヘモグロビンは,少しずつ低下してきているが,からだが慣れたのか,体感的には,9.0くらいのときと変わらない。
 IgMは,少しずつ上昇してきている。
 もう少し進行したら,治療を再開しなければならない。
 2月から休薬して9ヶ月,よくもったものだと思います。

(10)2010/11/10(水)
 総たんぱく9.4,IgM6667,IgG836,IgA24,アルブミン3.1,ヘモグロビン8.1,血小板数16.4,白血球数3200
 前回診察日の直後から,せきが出るようになったが,やっと,おさまってきた。
 毎年,涼しくなるとせきが出る。昨年の入院時に,検査してももらったが,かぜやインフルエンザではなかった。
 総たんぱくは9.4に増加した。
 ヘモグロビンが,8.1になりましたが,平地を歩くのには不自由しません。

 CP療法開始。
(エンドキサン錠50mg×1+プレドニン錠5mg×1+ガスターD錠10mg×1)/day)

 今回の休薬期間は39週間でした。前回休薬時と同じくらいもちました。

2011年1月21日 (金)

【情報】LPL=Waldenstrom macroglobulinemiaではない

感染症の病理学的考え方 より
感染症の病理学的考え方 : LPL=Waldenstrom macroglobulinemiaではない

 突然閉鎖されると悲しいので全文パクっておきますが,リンク先も有用と思われるので,ぜひ,原記事を読んでください。
 リンク先をチェックしたところ,すべて生きていました。

2010年01月29日07:21

カテゴリ
    血液・造血器系疾患
    腫瘍

LPL=Waldenstrom macroglobulinemiaではない

リンパ形質細胞性リンパ腫Lymphoplasmacytic lymphoma (LPL)の症例を経験しましたので、レビューしてみました。

LPLと言う名前よりは、ワルデンシュトレーム・マクログロブリネミアWaldenstrom macroglobulinemia (WM)の方が名が知られているかもしれません。

最新悪性リンパ腫アトラスによれば、LPL/WMは、小型成熟リンパ球と形質細胞からなるCD5陰性B細胞性リンパ腫とされます。骨髄、リンパ節を主病変とし、ときに末梢血、脾に増殖します。WMの名前の由来はJan Waldenstrom (スウェーデンの内科医)が1944年に血清異常蛋白、肝脾腫を来した症例報告をした事によります。現在、WMの定義は2つあり、1) 広義の単クローン性IgM血症Monocoloonal gammmopathy (MG)のみを指し、疾患背景を問わないもの:その他のB細胞リンパ腫(濾胞リンパ腫など)た自己免疫性疾患などの非悪性腫瘍も含まれる、2) 狭義にはLPLを確定したものです。但し、LPLの一部はMGを伴わないものもあります。LPLの発生頻度は、全非ホジキンリンパ腫の0.7-1.2%程度、と少ないです。

組織学的にはリンパ形質細胞性リンパ腫の名前の通り(病理は光学顕微鏡で見えたものをそのまま疾患名として表現する事がとても多いです)、小型から中型の異型の少ないリンパ球様、形質細胞様リンパ球、形質細胞様の腫瘍細胞が種々の割合で混在し、びまん性に増殖します。リンパ腫なのですが、形質細胞様の分化傾向の特徴を有し、Russell body (細胞胞体内免疫グロブリン)、Dutcher body (核内免疫グロブリン:核内偽封入体:大阪市立大、症例2参照)、免疫染色で表面免疫グロブリンsIg陽性、細胞質免疫グロブリンcIg陽性、などの様に種々の免疫グロブリンを細胞の核内、細胞質内、細胞表面にmonoclonalに発現します。骨髄腫と違う点は当然ながら、HE染色ではリンパ球様の小型腫瘍細胞を認めない事が重要です。

Waldenstrom macroglobulinemiaに関しては、Leukemia-Lymphoma Societyのpdf:こちら。

LPLに関しては、大阪市立大学医学部の情報:こちら。

治療に関しては、これがベストと言うものは存在しません。LPLの治療に、Rituximab+CHOP療法(RCHOP)を施行した例とCHOPのみ施行例での比較検討した論文はこちら。64人中、34人にRCHOPを、30人にCHOPし、RCHOPの方が、治療反応性、平均寛解期間、ともに優れていて、かつ副作用はほとんど差がなかったという内容。

Annals of Oncol, 2005では、LPL, 26例に対して、Rituximab単独での治療効果を報告しています。IgMが6,000mg/dl以下の症例で、高容量投与で治療効果あり:こちら。IgMが高いと予後不良因子のひとつか。

マクログロブリネミアによる有症状者、臓器障害が強い症例は、場合によっては血漿交換療法も選択されます。

 LPL=Waldenstrom macroglobulinemiaではないのは,わりと最近知った。
 そこで,最近は,「原発性マクログロブリン血症≒リンパ形質細胞性リンパ腫」という書き方をしている。≒は,「ほぼ同じ」という数学記号。
 しかし,どういうケースでWM≠LPLとなるのかについては知らなかった。
 IgM過多をともなわないLPLがあるのかなという感じ?

 さて,この記事によると,狭義のWM=LPLということになるのか。
 広義のWMは,単クローン性IgM血症なら,濾胞リンパ腫でもOKってこと?濾胞リンパ腫でWM持ちというのは,聞いたことがないけど。WM単独でもレアなので,聞いたことがないのはとうぜん。
 要するに,LPLでないWMがあるつうこと?
 さらに,「LPLの一部はMGを伴わないものもあります。」ということは,WMでないLPLがあるということ?

 ベン図で描けば,こういうこと?
 図にするまでもないが。^^;
 で,LPLの円とWMの円が重なったところに,ほとんどのケースがあてはまると。

 なお,ふたつの円をほとんど重ねてしまうと,わかりにくいので,下図では,あえて重なり部分を小さくしてあります。

Lpl_wm

2011年1月20日 (木)

【治療事例】大量胸水で発症したリンパ形質細胞性リンパ腫

第47回日本癌治療学会学術集会より
大量胸水で発症したリンパ形質細胞性リンパ腫

     

演題番号 : PS02-02

石原 晋:1 豊田 幸樹年:1 長瀬 大輔:1 藤本 吉紀:1 和泉 春香:1 加藤 元浩:1 梅田 正法:1 蜜田 亜紀:2 渋谷 和俊:2 倉石 安庸:1 名取 一彦:1 

1:東邦大学医療センター大森病院血液・腫瘍科 2:東邦大学医療センター大森病院病院病理部

【はじめに】リンパ形質細胞性リンパ腫はすべてのB細胞性リンパ増殖性疾患の6%とまれな疾患である。通常腫瘍細胞は骨髄、リンパ節、脾、肝に高頻度で浸潤し、過去には肺浸潤、胸水貯留は3%程度と報告されている。今回われわれは両側胸水による呼吸困難で発症したリンパ形質細胞性リンパ腫の一例を経験したので報告する。【症例】69歳男性。2008年12月中旬より労作時呼吸困難を自覚し、2009年1月中旬近医受診した。採血検査にてHb13.1g/dl と軽度の貧血を認めたため、当院当科受診した。診察上両側中から下肺野にかけて呼吸音の減弱を認め、胸部レントゲンにて両側大量胸水を認めた。原因検索のため当科入院し精査を開始した。血液検査ではWBC3900、Hb13.1g/dl、Plt9.6万/μlであり、IgM型M蛋白血症を伴っていた。胸水は滲出性であり小型リンパ球および形質細胞様の核所見をもつ細胞が確認された。精査中に左鼠径リンパ節腫大を認め、同部位より生検を施行したところ、び慢性に形質細胞様の核偏在を示した細胞および小型リンパ球の増生を示していた。免疫染色の結果IgM、IgG陽性、CD20陽性、CD79α陽性、CD5、 10、23陰性からリンパ形質細胞性リンパ腫と診断された。両側胸水貯留のために呼吸状態が悪いことから初回治療としてCHOP療法を選択し、2コース施行も胸水は減少せず、現在Rituximub単剤にて加療中である。

 学術集会の演題紹介ページなので,【はじめに】しか掲載されていません。

 わたしは骨髄,リンパ節,脾,肝に軽度の浸潤で済んでいますが,肺浸潤,胸水貯留するひともいるんですね。恐ろしや。

 初回治療は,CHOPとな。
 なんで最初からR-CHOPにしないのでしょう。
 CHOPでダメだったものが,Rituximub単剤で奏効するのだろうか。時間差R-CHOP攻撃と考えればいいのか。

 Hb13.1g/dlもあるのに,貧血なのか。9.0行けば御の字のわたしの立場は…。

2011年1月19日 (水)

【治療経過ダイジェスト】治療経過2009年11月~2010年2月(入院から休薬まで)

《入院から休薬までの16の物語^^;》
 以下に記述するのは,あくまでも,個人の感想です。この病気は,ひとにより病態が大きく異なります。くれぐれも,ご自分の治療の参考にはしないでください。

《2009rituximab-CP》

Chart2009rituximabcp

(1)2009/11/10(火)入院1日目
 リツキサン週1回静注を4週継続の治療にはいる。
 副作用対応のため,最初の1回は入院してほしいとのことで,入院した。
 10時に窓口に行って,この日は,入院生活の説明を受けただけで,終了。

(2)2009/11/12(木)入院3日目
 入院3日目にして,やっとリツキサン1回目。
 入院の翌日にはリツキサンやるものと思っていたが,昨日はマルク等の検査しただけで終わってしまった。時の流れが遅い。
 リツキサンは最初25mg/hで始め,バイタルチェックをしながらスピードを上げて行き,最終的に200mg/hでやる予定。
 しかし,25mg/hはよかったものの,次に上げたところで,38度台の高熱が出た。なんかの薬を点滴するも熱は下がらず,スピードを下げてリツキサン継続。終了は25時。
 この熱が平熱まで下がるのに,1週間かかった。しかし,体感温度は,実測温度よりも一度くらい低めに感じ,ほとんど苦痛はない。過去に38度台の熱が出たときはふらふらだったのだが。

(3)2009/11/13(金)入院4日目
 総たんぱく9.5,ヘモグロビン8.1,血小板数21.0,白血球数4900,CRP3.79

(4)2009/11/17(火)入院8日目
 総たんぱく8.8,ヘモグロビン7.2,血小板数19.1,白血球数3100,CRP6.49
 ヘモグロビン7.2爆下げ!CRP爆上げ!

(5)2009/11/19(木)入院10日目
 リツキサン2回目。
 熱が下がるのを待っているうちに,次のリツキサンの日が来てしまった。
 リツキサンの副作用は,初回投与時に多く見られ,2回目以降は軽減されることが多い。
 この日は,リツキサン投与中には発熱もなく,終了。
 しかし,終了後に,熱が出てきた。1回目同様,高熱だ。ズルズルと入院継続。21,22,23と病院は三連休になるので,そのあいだには退院できないもよう。

(6)2009/11/20(金)入院11日目
 総たんぱく8.4,ヘモグロビン7.0,血小板数17.5,白血球数4800,CRP4.09
 19:40の検温で39.0度記録。解熱剤を飲む。よく効いて,21:15では37.9度に下がっていた。
 検温は,一日3,4回。
 看護師がくれる記入用紙に体重,体温,血圧,便の回数等を自分で記入するようになっているのだが,16日以降分の用紙をもらった時に,11月15日以前の用紙を捨ててしまった。とっときゃよかった。

(7)2009/11/24(火)入院15日目
 血液検査。
 総たんぱく9.3,ヘモグロビン7.2,血小板数21.2,白血球数2900,CRP5.33
 翌25日(水)の退院許可が出た。しかし,25日に退院した場合,すぐ翌日の26日に通院で3回目のリツキサン投与を受けることになる。それもおっくうなので,26日の3回目のリツキサン投与を受けてから,退院することにした。
 ふつうにやっても,リツキサンは時間がかかる。

(8)2009/11/26(木)入院17日目
 リツキサン3回目。
 6:10体温36.8度,20:20体温36.9度。
 リツキサン2回目からは,投与当日には熱は出ず,翌日から上がってくるようになってきた。このクールの最高温度は,11月30日の38.5度だった。

(9)2009/11/27(金)入院18日目&退院
 6時起床,21:30消灯という地獄の監禁生活からの生還である。長くいると,病気になってしまう。
 この時期の6時といったら,まだ夜明け前なのだ。夜明けの缶コーヒー飲んでいるうちに,ようやく,明るくなっていく。
 1週間で出所するつもりが,副作用の高熱のため,結局,2週間半の入院となった。
 リツキサンによる発熱が平熱にまで下がるのに1週間かかり,次の投与日がやってきてしまった。

(10)2009/12/3(木)
 通院でリツキサン4回目。最終回。
 総たんぱく10.0,IgM7891,IgG835,IgA24,アルブミン2.6,ヘモグロビン7.3,血小板数27.0,白血球数2800

 IgM,パネェ~。
 4回目も1週間ほど高熱が続き,結局,リツキサン4クール分,4週間のあいだ発熱していた。

(11)2009/12/16(水)
 リツキサン終了後,2週間。
 総たんぱく10.1,IgM8507,IgG721,IgA24,アルブミン2.4,ヘモグロビン6.8,血小板数27.0,白血球数3400,CRP1.02

 ヘモグロビン,IgM,自己記録更新。
 階段で駅のホームに上がると,しばらく動悸がおさまらない。
 IgMが高いのはリツキサンによる腫瘍崩壊の可能性もある。
 IgM高値の対策として,エンドキサン(シクロフォスファミド)50mgを毎日1回服用開始。それで効果がなければステロイド追加の予定。

(12)2009/12/28(水)
 総たんぱく10.3,アルブミン2.9,ヘモグロビン7.9,血小板数21.9,白血球数3100,CRP0.77
 保険の制約で,今回はIgM検査はない。
 総たんぱくは変わらないがアルブミンが上がった(2.4→2.9)ので,改善されていると思われる。ヘモグロビンも上昇(6.8→7.9)。
 貧血の自覚症状は改善された。入院前の体調に戻った。駅の階段も登れるようになった。しかし,10日前に鼻の左側の穴から鼻血がタラッと出た。それは止まったが,その後少量ではあるが,ずっと出続けている。自然に血がたれるほどではないが,鼻をかむと鼻水に血がまじっている。しだいに量が増えてきて,鼻をかむと血だけが出るようになった。昨晩はかなりの量になった。ほかに鼻血を出す心当たりもないので,エンドキサンの副作用ではないかと考えている。
 院内紹介で耳鼻咽喉科に行き,左側の穴の中を焼いて止血。
 抗アレルギー飲み薬処方。
 点鼻薬処方(血管収縮薬)。左側のみ,1日2回噴霧。

(13)2010/1/4(月)《耳鼻咽喉科》
 28日に止血してもらって,鼻血はピタッと止まったが,30日に再発した。その後も継続しているが,量は治療前ほどではない。
 出血箇所が,通常は出血しない所であり,くすり(エンドキサン)の影響かもしれないとのこと。
 検査したところ,右側にも出血があった。
 点鼻薬処方(血管収縮薬)。左右,1日2回噴霧。

(14)2010/1/13(水)
 総たんぱく9.2,IgM6525,IgG825,IgA27,アルブミン3.1,ヘモグロビン8.2,血小板数19.5,白血球数3200,CRP0.90
 小幅だが,ヘモグロビンがまた上昇。7.9→8.2。
 アルブミンも,やや増加。2.9→3.1。
 総たんぱくは減った。10.3→9.2。
 IgMは減りつつあるよう。
 さらにIgMを減らすために,従来のエンドキサン錠(シクロホスファミド)に加えて,プレドニン錠(プレドロニゾン)(ステロイド)処方。

CP療法
(エンドキサン錠50mg×1+プレドニン錠5mg×2+ガスターD錠10mg×1)/day)

 体調は,よい。鼻血も,ほとんど出なくなった。
 血内のあと,耳鼻咽喉科に行く。処方箋には1日2回噴霧とあるが,それにかまわず,出血したときのみ点鼻薬を使ってくださいとのこと。

(15)2010/1/27(水)
 総たんぱく8.5,IgM5120,IgG804,IgA26,アルブミン3.2,ヘモグロビン8.7,血小板数24.2,白血球数4100,CRP0.76

 体調は,よい。鼻血は,完全に止まった。ときどき鼻水に血が混じっている程度である。ステロイドのお陰か,食欲が亢進して困る。左手親指第一関節と第二関節のあいだの皮膚が,軽いやけどをしたときのような感じで感覚が薄い。着替えをしたときなどに,ピリッとした痛みが走る。つきゆびをしたというようなおぼえはない。いまのところ,生活に支障はない。しばらく様子を見て,ひどくなるようでしたら,整形外科で診てもらうことになった。

 リツキサンが効いてきているようだ。
 IgMも減ってきたので,プレドニン錠は1錠に減量となった。

 ヘモグロビン,上昇中。
 6.8-(2w)→7.9-(2w)→8.2-(2w)→8.7
 アルブミンは,微妙に増加あるいは平衡。
 2.4-(2w)→2.9-(2w)→3.1-(2w)→3.2
 総たんぱくは,順調に減少中。
 10.1-(2w)→10.3-(2w)→9.2-(2w)→8.5

 指の痛みは,薬の副作用ではないかと疑っているが,左手親指1本だけに症状が出るというのも変である。いまのところ,よくも悪くもならない状態なので,様子を見ている。

(16)2010/2/10(水)
 総たんぱく8.6,IgM4697,IgG881,IgA28,アルブミン3.5,ヘモグロビン9.5,血小板数19.6,白血球数4400,CRP0.83

 体調は,よい。鼻血は,完全に止まった。ステロイドが2錠から1錠に減ったために,2錠のときよりも食欲はおさまったが,それでも食欲亢進が続いている。
 本日をもって,休薬となった。

 ヘモグロビンが9.5となり,1年くらい前の数値に戻った。このまま増加して,10を越えてほしいものである。
 鼻血は,薬の副作用ではなく,過粘調のせいかもしれない。過粘調が進むと,毛細血管から出血しやすくなる。
 左手親指の間欠的な痛みは続いているが,薬の副作用なら休薬で改善されるはずである。

《2011/1/19時点の左手親指の状況》
 間欠的な痛みは,休薬後しばらくすると消えたが,右手に比べて,感覚がにぶい。さわると,あいだにラップがはさまっているような感じである。しかし,それも,日を追うごとに,しだいに改善されてきている。

《サボテン?の花》
 2010年12月撮影。
 なんで,真冬にサボテンの花が?

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2011年1月16日 (日)

【情報】安易に名医やいい病院を教えろというひとびとへ

 「自分にとっての」名医やいい病院は,自分の足と頭を使って探すしかないのである。
 ネットで,見ず知らずの赤の他人にきくべきことではない。
 パチンコ必勝法,必ずもうかる株投資と同じである。

 自分でさがしている時間的余裕がないと言ったって,それが現実なのだからしょうがない。

 わたしが,「病院の探し方私案」という記事を書き始めたのは,2007年5月のことである。
 うまくまとまらない。
 参考にしようと,「粘る稀なガン患者」ブログから下記記事をコピペしておいたが,そうこうしているうちに,ブログ主が逝去されたのか,告知なしでブログが閉鎖された。2010/12/17閉鎖確認。

Internet Archiveにも,2007年,2008年に各1件が残っているのみだった。

 死亡説は,とあるブログで自称知り合いが書いたコメントを見ただけである。ウラをとっていない。実は,現在,単にネットが使えない状態で長期入院中なのかもしれない。

 奇跡の復活を願って,この際,まるごと無断転載する。
 無断転載に対し,ご本人より抗議が来るのを待っている。

「粘る稀なガン患者」(現在リンク切れ)より無断転載
http://neuroendocrine-tumor.cocolog-nifty.com/


2009年5月18日 (月)
「効用の最大(?)化」と「病院選択」

経済学でよく用いられている用語に「効用」(utility)」がある。

Wikipediaで「効用」を検索し、その一部を抜粋すると。
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効用

効用(こうよう)とは、ミクロ経済学の消費理論で用いられる用語で、人が財(商品や有料のサービス)を消費することから得られる満足の水準を表わす。対語は非効用(不満足)。見込まれている効用は期待効用

近代経済学においては、物の価値を効用ではかる効用価値説を採用し、消費者の行動は、予算の制約のもとで効用を最大にするように消費するとされる。また利潤の最大化をめざす企業部門に対し、家計部門は効用の最大化をめざすものと仮定される。一方、マルクス経済学においては、物の価値を労働ではかる労働価値説を採用している

効用を測定する方法としては、基数的効用(Cardinal Utility)と序数的効用(Ordinal Utility)とがある。前者が効用の大きさを数値(あるいは金額)として測定可能であるとするのに対して、後者は効用を測定不可能ではあるが順序付けは可能であるとする点で異なり、両者の違いは、これは効用の可測性の問題として、効用の概念の発生当初から議論の対象であった。
当初は基数的効用の考えが主流であり、効用は測定可能で、各個人の効用を合計すれば社会の効用が計算され、また、異なる個人間で効用を比較したり足し合わせることも可能であると考えられた。
しかし、効用の尺度として客観的なものを見出すことができなかったため、現在では多くの経済学者が、「ある選択肢が、他の選択肢より好ましいかどうか」という個人の選好関係をもとに、より好ましい財の組み合わせはより大きな効用をもつ、という意味での序数的効用によって効用を考えている。序数的効用では効用は主観的なもので、異なる個人間で比較することも、各個人の効用を足し合わせて社会全体の効用を測定することもできないとされる。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%B9%E7%94%A8
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効用といっても、さすがにすべてのものが同一尺度で計測できる(ということは、金銭に置き換えられる)という「基数的効用」については素朴すぎて、人間の実態に合わないと感じる。
それに比べれば、人間は意識・無意識にかかわらず、常に物事を選択しているはずだから、AとBを比べてどちらが望ましいかという順位付けのほうが、より正確なように素人ながらも思える。(もちろん、同一人物であっても、この順位は不変ではなく、環境条件などにより異なることはあろうが、ある一瞬をとらえれば順位付けができるはずである)。そうでなければ、等距離に置かれた二つの干し草のどちらも選択できずに飢え死にしてしまったロバになってしまう。

そして、「行動は、その置かれた制約のもとで効用を最大にするようになされる」という近代経済学の仮定もごく当たり前のように思える。
しかし、これには反対もあるらしい。

「市場の秩序学」(塩沢由典、ちくま学芸文庫)の第7章及び第8章を参考にしながら説明したい。

第一の反対は、人間の行動はそれほど合理的なものでなく、衝動買いのような非合理に満ちているというものである。
しかし、客観的に非合理に見えようと、あるいは、冷静になってから後悔するとしても、その人にとって、その瞬間は効用を大きく判断していたということだろう。衝動買いほど極端でなくとも同一物への評価が異なってくるというのは普通のことである。
それ以上に、衝動買いのような非合理が存在するとしても、全体から見れば、合理的な選択がなされているので、経済全体を考える経済学としては反論に当たらないというほうが「経済学」らしい意見かもしれない。

第二の反対は、効用を最大化するというなかには、将来時点で手に入る財の購入や将来に備えての貯蓄が含まれるが、その判断は当然将来のできごとに依存する。そして、未来は人間にとって不確実なものであるから、個人の効用最大化の選択能力はおおいに制約されるというものである。
しかし、人間は、意識・無意識にかかわらず、将来のことも念頭に入れながら、常に行動しているはずである。もちろん、その予想にどれだけの脳内資源を割いているのか、とか、どの程度正確なのかということは問題ではあるが、といって、将来が不確実だからといって、目の前のことを選択(行わないという選択も含めれば)しないことはありえない。
これは、効用最大化の判断と、その結果(時間がたった後の)を見れば、必ずしも最適ではなかったということであり、選択の時点で効用最大化の判断がなさけれなかったということではない。

第三の反対は、もっと興味深いものである。
効用を最大化するためには、対象物について知らなければならない。知らないものについて価値判断はできない。
ところで、あなた(一人の人間)は、どの程度の数のものについて、きちんと効用を判断するに足る知識を持っているだろうか。
10個はあるだろうし、100個あるかもしれない。しかし、一万個とか十万個ならばどうだろうか。
ちなみに大型のデパートの商品数は十数万個らしいので、デパートの買い物で効用最大化しようとしても知識不足で途方に暮れることになってしまうというものである。
たしかに、経済学は、経済学として取り扱えるようにするために多くの仮定(単純化)を置いているが、それが現実にあっているとは限らない。
第一の反論も同根であるが、人間は決してスーパーマンでも合理的人間でもない。ただ、現在の人間の限られた能力の中で経済を研究しようとすると、このような単純化をせざるをえないというだけのはずである。
ややもすると、単純化のために行った仮定が現実であり、仮定と異なる現実が間違っているとする学者がいらっしゃるようであるが勘違いされては困る。
もちろん、このような観点からの経済学もあり、興味深い結果を出しているらしいが、(私が)知らないことを(私が)このブログで論じることはできない。(←たまには、知らないのに知っているふりをしていることもないと断言しないが。)

第四の反対も興味深い。
第二・第三の反論は、人間が全知のスーパーマンでないということを論拠にしているが、よしんば、人間が全知のスーパーマンであり合理的人間であるとしても、「現実的」に最大効用の選択は不可能であるというものである。
例えば、与えられた予算の中で10個の商品のどれを買うか(及び現金として取っておくか)について、最大効用を考える。
この際、注意しなければならないのは、A及びBという商品の各単独の効用と、AとBを同時に有することの効用は異なるということである。同時に持つことにより、相補い個別よりも良くなることもあれば、ほぼ同じものならば、二つ持ったからといって、ひとつ持つ以上の効用増加は少ないかもしれない。つまり、いろいろな組み合わせを、それぞれ比較するしかないということである。
10個の商品について、それぞれ買う・買わないという選択があるのだから、組み合わせは荷の十乗で約1000。1000のものをそれぞれ比べると約50万回の比較が出てくる。
もちろん、予算の枠内とは限らないので、その比較が必要であり、逆に、これにより候補が絞られて楽になるかもしれないが、いずれにしてもかなりの数の判断が必要となること自体は間違いないであろう。
ちなみに、ひとつの判断を、脳機能にとって瞬時といえる0.01秒としても50万回の判断には1時間20分かかる。
所要時間は累乗的に増えるので、20個ならば組み合わせは百万以上、比較判断は五千億回以上となり、簡単に人間の一生を上回ってしまうだろう。
もちろん、厳密な効用最大化ではなく、おおよその効用最大化(例えば、厳密な最大化と誤差数%)とすれば、かなり時間は短縮できるが、といって、それほど商品数が増やせるわけではない。
これについては、効用最大化とは別の原理がいくつか提案されているようであるが(例えば、ある行動は(他の可能な選択肢と関係なく)あらかじめ決められたある希求水準を超えていれば選択されるという「満足原理」。)

もちろん、この「満足原理」に従っうことがベストとは限らない。
ある商品を買った後で、もっと高い希求水準を満たす商品が現れたが、もはや予算の関係で買えないということもあろうし、最初に甲商品を買っていたがために、後で見た乙商品の効用が低くなってしまったが、甲商品を買う前に乙商品を見ていれば、乙商品のほうが絶対的にも(価格に対して)相対的にも効果が高かったということも起こるであろう。
つまり、この原理に従うときは、人はしばしば後悔することになる。
こうした事態を避けるためには、希求水準の調節が重要である。希求水準が高いほど失敗が少ないという意味で賢明な買い手になるが、あまり高くなると何も買えなくなってしまう。

経済学に照らしてみると、本当に買い物とは難しいものである。
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経済学者でなくとも大変な選択はある。そして、その効用の大小が日常の買い物(しばしば後悔することがあっても大きな悪影響はない)とは異なり、その効用の大小が大問題なものもある。

(お金持ちならば別であろうが)マンションなどの不動産や自動車という高価であるが、買い替えることが少ないものはその典型であろう。
しかも、これらは、高価であり、買い替えることも少ないため、経験・知識が十分であるとは限らないからなおさらである。

ところで、がん治療での病院選びも重大な問題のはずである。
がんの治療が成熟しており、どこの病院であろうと同様の治療がなされる(と思っている人も多いらしいが)ならばともかくとして、個々の病院により、技術・能力そしてどのような治療を目指すかということがバラバラな現在では、なおさらである。
(もっとも、早期がんで、かなりの確率で手術しておしまいということならば、病院によるバラつきも少ないので、それなりの病院ならば大差はなかろうが。)

しかし、買い物同様に、がん治療の病院選びに効用最大化を図ることは現実的には困難である。

まずは、「衝動買い」。
○○ がんセンターとか大学附属病院という名前に衝動買いをしてしまう危険性である。標準的治療という考え方が広がった現在ならば、このようなブランド病院ならば明らかに誤った治療はされない可能性が高いので実害は低いだろうが、自分が受けたい治療についてきちんとした希望をお持ちの方ならば、それとのギャップに不満を持たれるかもしれない。
それ以上に問題なのは、甘い言葉のトンデモ医療機関に引っかかってしまうことである。
また、トンデモに近い病院を無知なマスコミがスーパー病院であるかのごとく報道したりすることもあるから、注意が必要である。
人間には衝動買いのような、客観的に見れば不合理極まりない選択をしてしまうことがあるということを理解して、うまい話には衝動買いすることなく、主治医なりセカンド・オピニオンという冷静な第三者の意見を参考にすべきであろう。

第二の「将来不確実性」。
たいていの患者は、がんになったのは初めてだろう。また、家族などにがんにかかられた方がいたとしても、その経験どおりになることは少ないであろう。
もちろん、調べれば、「平均的」な経過はわかるだろうが、平均どおりに経過をたどる方は少ないはずである。
つまり、将来、どのような治療が必要となるのかについて、十分な情報もないし、あったとしても、それがそのまま当てはまることは少ないのである。
極端な場合、間違いなく早期がんと診断されたため、外科手術能力を重点に病院を選択したのに、開腹してみたら転移が見つかったとか、確率が低いのに運悪く再発してしまい抗がん剤治療が必要となる可能性もある。
ちなみに、外科・内科(抗がん剤)・放射線・緩和といったすべてに優れた病院を選べばよいと思われるかもしれないが、少なくとも、現在の日本にそのような病院は存在しない。よしんば、それに近い病院があったとしても、ほとんどの場合、治療科ごとに独立しており、実態は、専門病院の集まり、つまり、受診している以外の科での治療は受けられないことが多い。
将来は不確実であり、場合によっては転院が必要となること(あるいは望ましくなること)もあり得ることを常に念頭において、一つの病院に「頼りきりになる」ことは損かもしれない。

第三の「情報不足」。
自由診療の病院(なぜか「?」の病院が多い)を除くと、医療機関の宣伝は極めて限定されたものしか許されていない。
そのため、個々の病院で、どのような治療がおこなわれているのか、また、そのレベルはということを調べようとしても困難である。
病院によっては、HPなどで、治療方針を掲げているところもあるが、抽象的で具体的な内容には結びつかないし、さらにいえば、掲げられた治療方針と実態が一致しているとも限らない。
なお、○○病に対する病院ベスト100のたぐいの情報は、限定された情報をもとに著者の主観により書かれているものが大半であり、「当たらずとも遠からず」ぐらいに思わなければならない。
ある医師(外科)が書かれていたことの中に、「医師どうしの情報ですら当てにならないことがある。医師の間でうまいといわれている先生の執刀を見てみるとたいしたことがないこともある。はっきりと言って、一緒に手術をした医師の評価はできるが、それ以外の医師の評価はできない。」という趣旨のことがあった。
一番、情報に接することが多い医師であってもそうなのだから、外部の患者に十分な情報がわかるわけはない。
また、実際に治療を受けている患者からの情報であっても、主治医が良いだけかもしれないし、さらには、たまたまその患者と主治医のウマがあっただけかもしれないのである。ついでに言えば、その患者は他の病院を知らないだろうから、他との比較ではなく、自分の主観を述べているにすぎないことも忘れるべきではない。
少し脱線するが、抗がん剤治療を行う病院ならば、使用している抗がん剤の一覧程度は示してほしい。もっとも、逆に、患者側に情報の理解能力がないから、病院側も情報提供しても仕方がないと考えているのかもしれない。例えば、使用している抗がん剤の一覧から、おおよその抗がん剤の治療レベルを推測できる私のほうが異常なだけかもしれない。
それにしても、一度選んだら、転院というのは想像以上に大変であるし、場合によっては、ほぼ不可能かもしれない。
如何にして、情報を集めるかというのは、後悔しない買い物(病院選び)のための大きな課題であろう。

第四の「現実的に評価困難」。
病院の選択においても、考慮すべき要素は多い。
外科・内科(抗がん剤)・放射線・緩和などの各治療レベルやもととなる方針。これだけでも多くの要素が出てくるだろう。
さらには、通院時間なども関係しようし、中には、病院の建物が立派かということを気にする方もいるだろう。
看護師さんもポイントかもしれない。
もちろん、ブランド病院に入りたいという方もいるだろう。
これらの要素の多くは比較困難なものである。例えば、ある特定の治療についてのレベルと通院の容易さを比較することは、困難であろう。
多くの、かつ、比較の難しい要素を、厳密に比較考慮し、最大効用の病院を探そうとしても、回答が見つからないかもしれない。

であれば、厳密にベストな病院を選択しようとするよりは、満足レベルに達する病院を探すほうが現実的であるかもしれない。
そして、その際のポイントは、希求レベル(求める満足レベル)の設定であり、これが低すぎれば、後で後悔する確率が高くなろうし、高すぎれば「ないものねだり」となってしまうだろう。

希求レベルの具体的な設定は、個々人の価値観に負うところが大きいだろうから、具体的に書くべきものではないだろう。
ただし、希求レベルの背後には、どのような治療が受けたいのかという患者のポリシーがなければ不十分なものしかできないだろうし、どのような治療が受けたいのかということは、患者自身が望ましいと考えている生き方に裏打ちされたものでなければ「もろい」ものになってしまうと考えるが、どうだろうか。

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2011年1月15日 (土)

【病中閑あり】2011年貧血老人徘徊記・初詣の旅~其の弐・鎌倉寿福寺・海蔵寺の巻

1.これまでのあらすじ
 鎌倉材木座を踏破したわたしは,鎌倉駅行きのバスに乗ったものの,正月規制のため,駅のひとつ手前の停留所が終点になっていた。

2.♪源氏山から~北鎌倉へ~
決行日:2011年1月2日(日)
目標:鎌倉寿福寺・海蔵寺近辺の未踏破寺社

《小町通り》
 小町通りを通って鶴岡八幡宮に向かう。
 小町通りは,数十年ぶりである。

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《人山の黒だかり》
 なんなんだぁ~!
 ほかに行くところ,ないんかいっ!
 明治神宮でも川崎大師にでも行きなさい。

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《踏み切り電車通過待ち》
 鶴岡八幡宮で破魔矢を買うつもりだったが,あきらめて,寿福寺に向かう。

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《寿福寺》
 鎌倉五山第三位。(オリコン調べ)

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《越年紅葉》

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《ご本尊?》
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《英勝寺》
 入場料300円だったので,パス。200円だったら,はいったかも。

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《浄光明寺》

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《楊貴妃観音像》

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《浄財ポスト》

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《マクロ撮影》
 本日,ツバキの花は,あちこちで見かけたが,しおれているのが多かった。
 ここのは,満開。

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《化粧坂切通》

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 瀕死の状態で,源氏山公園に到着。

《はんなりいなり》
 いなりと穴子太巻セット。
 鎌倉名物?でも,本社・工場は横浜。
 小町通りの売店で買ったのだが,源氏山公園に来るまでのあいだに,食べられるような場所がなかった。

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《頼朝像》
 日蓮上人といい,むかしの人は大きかったらしい。

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《ツバキ群生地》
 高地のせいか,ここのツバキは,まだしおれていない。

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《海蔵寺》
 入場料100円は,赤いかさの下にある机の上の箱に自分で入れる。 監視員はいないので,ずるしても,わからない。それどころか,悪意があれば,人気がなくなったところをみはからって,箱の中の100円玉を盗むのも容易である。どこかの国では,ありえないシステム。

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《十六の井》
 誰が何のために造ったのかは分からないそうな。

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《花の名前がわからない》

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《薬王寺》
 お賽銭を投げ込むことができるだけのすきまはあけているYO!

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《亀ケ谷坂切通》
 化粧坂切通に比べればなんということはない。

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 亀ケ谷坂切通を抜けると,鎌倉街道に出る。
 上町バス停からバスに乗って帰路に着いた。

2011年1月13日 (木)

【病中閑あり】2011年貧血老人徘徊記・初詣の旅~其の壱・鎌倉材木座の巻

1.プロローグ
 毎年元日には,海を見に江の島近辺にきて,富士山を見ている。
 ことしは趣向を変えて,鎌倉の海を見に行くことにした。って,江の島とたいして離れていないのだが。
 初詣は,鎌倉の未踏破寺社でする。
 「鎌倉散歩マップ」のモデルコース「材木座」と「寿福寺・海蔵寺」を一日で踏破する。
 「寿福寺・海蔵寺」コースは,昨年トライしたのだが,お寺の閉店時刻にかかり,円応寺のみのクリアーで終わり,寿福寺,英勝寺,浄光明寺,海蔵寺が未踏破となったものである。

《関連記事》
【病中閑あり】2010年近場の旅・建長寺・鶴岡八幡宮(画像デカ盛り)

浄土宗大本山 光明寺

2.ネコかわいいよネコ
決行日:2011年1月2日(日)
目標:鎌倉材木座の未踏破寺社
 12月31日に戸塚を2時間半歩いたのだが,ひさびさのウォーキングのせいか,翌日も疲れがやや足に残っていた。長時間ウォーキングとなる初詣は2日に順延した。
 今回も拝観料無料の寺社はお賽銭1円で,拝観料有料の寺社はお賽銭なしで,家族の病気平癒と自分のIgM低下&ヘモグロビン増加を願った。

《JR逗子駅》
 鎌倉の初詣なのに,なぜか,JR逗子駅下車。
 バスで鎌倉七切通しの一つ名越切通に行くためである。鎌倉七切通しだが,名越切通は逗子市になるらしい。

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 バスで緑ヶ丘入口で降りたのだが,切通に行く道が見つからない。
 あきらめて,鎌倉市に移動。

《長勝寺》

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《変身後の日蓮上人銅像》
 変身して身長8mに巨大化した日蓮上人。
 ウルトラマンほどではないけどね。

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《来迎寺》

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《五所神社》

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《石上稲荷》
 ご神体は,ただの石。

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《実相寺》
 待てば遅いが待たねば速い。
 ナルホド。って,それほど感心することではない。

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《浄土宗大本山 光明寺》

 「大本山」というのは,浄土宗の総元締めという意味なのであろうか。

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《延命地蔵尊》
 余命97年で満足しているので,延命は祈らなかった。

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《ネコかわいいよネコ(*´д`*)ハァハァ》

 「鎌倉散歩マップ」によると,光明寺は境内でくつろぐネコが多く,ネコ好きのあいだでは有名とのこと。

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《材木座海岸》
 ここからだと,鎌倉の山に隠れて,富士山の全景は見えない。

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《九品寺》

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《心の悩みいただきます》
 喪黒福造?

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《補陀落寺》

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《戸を閉めていても賽銭だけは徴収できる画期的システム》

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《南天?の大木》

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《犬の糞のお願いします?》
 最近,「てにをは」が乱れている。正しくは,「犬の糞をお願いします」だろう。堆肥にでもするのであろうか。

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 モデルコース「材木座」踏破完了。時刻もちょうど12時ごろ。
 材木座バス停で時刻表を見ると5分待ちでバスが来るようなので,鎌倉駅までバスに乗ることにした。
 歩いてもたいしたことはない距離ではあるが,後半戦に備えて体力温存。

(後半戦に続く)

2011年1月10日 (月)

【治療経過】2011年1月

<前回までのあらすじ>(Previously on WM)
----------------------------------
(2007年6月診断告知・病名:原発性マクログロブリン血症≒リンパ形質細胞性リンパ腫(低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫の一種)・形質細胞6%(2007年6月)→2007年7月よりアルキル化剤シクロホスファミド(50mg/day)13週間→2007年10月IgM値改善のため休薬→8週間毎検査にて経過観察続行→2008年11月~2009年2月IgM値悪化のためMP療法(メルファラン計120mg)→2009年2月IgM値改善のため休薬→8週間毎血液検査→2009年10月4週間毎血液検査→2009年11月~12月週1回リツキシマブ630mgを4クール→2009年12月シクロホスファミド(50mg/day)4週間→2010年1月CP療法(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン10mg)/day)2週間→(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン5mg)/day)2週間→2010年2月休薬→11月CP療法(シクロホスファミド50mg+プレドロニゾン5mg)/day)
-----------------------------------
 前回は平衡状態だったのです,今回はやや改善です。
 総たんぱくが下がりました。9.2→8.7。ヘモグロビンは,8.5→8.7ですが,前々回からみると,8.2→8.5→8.7で,改善としていいでしょう。

処方:CP療法継続
(エンドキサン錠50mg×1+プレドニン錠5mg×1+ガスターD錠10mg×1+ワンアルファ錠0.5μg ×1)/day)

 ワンアルファ錠の成分はアルファカルシドールで,ステロイドの副作用の骨粗鬆症を予防するために追加になりました。
《「くすりのしおり」より》

肝臓で活性型のビタミンD3となり、腸管および骨などに作用し、腸管からのカルシウム吸収促進作用、骨塩溶解作用、骨形成作用などを示します。
通常、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状(低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変など)の改善や、骨粗鬆症の治療に用いられます。

<血液検査結果抜粋>
Chart20110105

 過去のデータは,
重要情報ピックアップ>5.過去の<血液検査結果抜粋>
を参照ください。

2011年1月 9日 (日)

【病中閑あり】2011年貧血老人徘徊記・鎌倉中央公園

1.プロローグ
 ことしの正月も,鎌倉中央公園に来た。

2.元日や 今年もあるぞ 大晦日
決行日:2011年1月1日(土)
目標:鎌倉中央公園

《関連記事》
【病中閑あり】2010年近場の旅・鎌倉中央公園

《DQN飼い主に対する静かな怒り》
 公園に行く途中の民家で。

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《だれもいない休憩所》
 柱には,しめ縄飾りがされていた。

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《寄付した覚えはないのだが》
 缶コーヒー買っただけです。

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《かわいいバス》

 京急バスが鎌倉駅とこの公園をむすんでいるのだが,元日にわざわざバスで来る者はいない。
 出会うのは,イヌあるいはガキの散歩をさせている地元民のみ。

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《越年紅葉》
 この1本だけが,観賞に耐えられる状態を保っていた。

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《元日の谷戸の青い空》

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《しし岩》
 そういわれれば。

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2011年1月 8日 (土)

【病中閑あり】2010年近場の旅番外編・戸塚駅周辺の旧東海道

1.プロローグ
 「横浜散歩マップ」にあったコース。

 「2010年近場の旅」は,すでに最終回をやってしまったが,それから3週間,特にウォーキングをしていない。ことしのメタボことしのうちにということで,少しでもメタボ解消しようと,戸塚くんだりまでやってきた。

富塚八幡宮

2.あしたは来年
決行日:2010年12月31日(金)
目標:戸塚駅周辺の旧東海道

 14時ごろ,戸塚駅到着。
 今回も,お賽銭箱の出ている寺社にはお賽銭1円,出ていない寺社にはお賽銭もあげずに,家族の病気平癒と自分のIgM低下&ヘモグロビン増加を願った。

《吉田大橋》
 橋の欄干に広重の絵が埋め込まれている。

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《妙秀寺》

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《大山道道標》

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《中をのぞくと》

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《お賽銭?》
 道標になぜにお賽銭?
 もちろん,あげない。

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 来た道を引き返して,戸塚駅方向に戻る。

《成田エキスプレス》
 JR戸塚駅横の踏み切りを渡って,東海道線の西側エリアに移動。

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《澤邊本陣跡》
 標柱と説明板があり,そばに「明治天皇戸塚行在所〔あんざいしょ〕阯」の碑がある。その奥には,いまも澤邊家の住居がある。

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《羽黒神社》
 澤邊家の住居横をすり抜けた奥に,神社があった。

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《清源院》

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《海蔵院》

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《八坂神社》

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《富塚〔とみづか〕八幡宮》
 富塚は,戸塚の地名の由来となったそうな。

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 来た道を引き返して,戸塚駅に戻る。

《ゴオオール》

 16:45,徒歩で戸塚バスセンターに到着した。

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2011年1月 3日 (月)

【生きているよ~ひまネタなう】元日の会話

「きょうは寒いねぇ~」
「ことしいちばんの寒さだね」

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