お知らせ

  • 2014年4月25日 (金)新ブログに移行しました。
フォト
2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

« 【病中閑あり】2010年近場の旅・多摩川(六郷~羽田) | トップページ | 【情報】続・ベンダムスチン承認キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! »

2010年10月28日 (木)

【完治をめざして】☆休眠療法

 「粘る稀なガン患者」ブログより転載した下記記事に尽きると思う。

 「粘る稀なガン患者」は本ブログと同じく,ココログ有料版である。ブログ主が死亡されたようなので,近いうちに削除されるだろう。有料ブログは悪徳業者の広告がない代わりに,料金を支払わないと削除されてしまう。あたりまえだが。
 合理的論理的な思索をつづった記事ばかりであり,もったいない話である。

粘る稀なガン患者
未承認抗ガン剤を含む化学治療により、粘りまくっている膵内分泌細胞ガン患者
より

休眠療法 -1-

2007年2月23日 (金)

日本の幽霊は足がないのにあちらこちらを動き回る。
同じように、意味をはっきりさせず、イメージのみで動き回る「言葉」が最近、とみに増えてきているような気がする。
もちろん、日常使用する言葉について、いちいち「定義」が求められてはやっていられないが、といって、大事な時の言葉が意味曖昧なものでは大変なことになりかねない。

医療では、同じ言葉をある医師が使うのと別の医師が使うのが別の意味であり、さらに、患者は異なる意味で理解するなどということになると命にかかわることもある。

そして、このような曖昧語を駆使して、意図した勘違いをさせるようにたくらむ日本語に熟達した(しかし、良心は未発達な)業者もいるらしい。

前置きはこれくらいにして、最近、気になっているのは「休眠療法」なる言葉である。
イメージはわかるが、その内容などについては、(少なくとも私にとっては)アイマイな部分が残る。

まずは、休眠療法のもととなる「考え方」は
・従来、とかく重視されてきた腫瘍の縮小ではなく、憎悪しないことを評価ポイントとし
・副作用を重視する
と理解している。
この考えには、諸手をあげて賛成したい。

その「結果」として、
・非憎悪ならば抗がん剤の投与量を少なくすることが可能であり、
・極めて副作用を少なくすることができる
とされているようである。
投与量が少なければ、副作用が比較的低くなることは事実であろう。
しかし、「非憎悪ならば抗がん剤の投与量を少なくすることが可能」はどの程度本当なのだろうか。
多くのがん患者が標準投与量(最大投与量)によっても、憎悪が抑えられなかったり、なんとか、変化なしを維持しているのが実情ではないだろうか。
もちろん、抗がん剤の投与を少なくできる人もいることは確かであろう。ただし、これが全てのがん患者にあてはまるとも思えない。「どの程度」本当なのだろうか。
また、投与量が少なければ、比較的副作用が低くなることは事実であろう。しかし、投与量が少なくとも副作用がでる可能性はあろうし、標準量の投与を受けても副作用が低い人もいるだろう。これも「どの程度」本当なのだろうか。
私自身のがんについて言えば、治験論文を見る限りでは、最大量投与しても、縮小する割合は低く、やっと変化なしというのが大勢のようであり、休眠療法の実現可能性に対しては「懐疑的」である。

さらに、休眠療法のほうが延命効果が高いという医師もいる。
どの程度、きちんとしたデーターに基づいているのだろうか。医師の主観というものと、客観的な臨床データー(統計データー)が異なるということもよくあるようである。まさか、単なるその医師の主観で言っているのではないだろうな。
私自身は、きちんとしたデーターをみたこともなく(データーがあるということを聞いたこともなく)、それが本当ならば嬉しいが、たいていの場合は世の中そんなに甘くはないと思っている。「真偽不明」ではあるものの「否定的」といえよう。

あなたの思っている「休眠療法」の内容をはっきりさせるために質問をしたい。もちろん、答えに正解はない。しかし、これによりあなたにとって「休眠療法」が何を意味しているか多少は明確になるかもしれない。
・もしも、「副作用に問題がない、ある投与量で腫瘍が減少した」場合、さらに、腫瘍の減少がみられなくなり変化なしになるまで投与量を減らすのか。あるいは、副作用に問題がなければ、腫瘍が減少するにしくはなしということで、その量を維持するのか。
・どのレベルの副作用を問題なしとするのか。例えば、主観的な副作用として、吐き気について「軽いむかつき」がある場合、投与量を減少させるか。客観的な副作用として、白血球減少は正常値を多少でも下回ったら不可とするのか、あるいは、通常まず影響がみられない(例えば、4000)程度ならばよしとするのか。
・さらに、上記のような条件(あなたなりの回答)で、実際に休眠療法が可能な患者は全体のどれくらいになると想像するか。
・そして、休眠療法のほうが延命効果が高いということは、(1)事実である、(2)仮説であるが正しそう/間違っていそう、(3)虚偽である。

あなたにとっての休眠療法のアイマイさが少なくなってくれれば幸いである。

休眠療法 -2-
2007年2月23日 (金)

休眠療法については、ある意味で、がんに効くと称する健康食品と似たところがある。
どちらも、副作用がなく(あるいは極力少なく)、がんに効くという、そうあれば良いなというものである。
もっとも、一方は「がんが完治」などということをいうことが多いのに、他方は、「がんの増大を押さえる」といっているところが異なる。また、一方は、どう見ても「業者」さんなのに対して、他方は、まっとうな医師がやっている(場合もある)。
なによりも似ているのは、標準的治療よりも優れていると主張するのに、それに見合ったデーターを示さないことである。一方は(どうみても作文としか見えない)患者の体験談(と称するもの)であり、他方は、その医師の体験談程度しか示されない。
もちろん、休眠療法では、投薬量や薬の種類を細かく変更しながら行うのであろうから、通常の治験に相当するようなデーターをまとめることは困難であることは理解できる。
しかし、例えば、患者さんのがんの種類・ステージと休眠期間といったものをまとめて示すことはできないとは思えない。
この程度のデーターでも、標準的治療と比較して、どの程度優れていそうなものか/どれくらい劣っていそうなものか(←副作用が軽微なのだから、多少劣っていても許容するという患者は多いかもしれない)ということについて、おおよその検討をつけることは可能であろう。そして、これが有望なものならば、休眠療法に挑む医師もおのずから増えてくるだろう。

休眠療法を行っている医師に梅澤先生がいる。先生は本のほか、ブログ(「現在のガン治療の功罪~抗がん剤治療と免疫治療」)で積極的に経験を発信されているのでご存じの方も多いであろう。
個人的には、熱意にあふれ、また、病院と診療所の使い分けなどといった患者負担にも配慮なさるというその姿勢には深く敬意を払う。
お目にかかったことはないが「良医」でいらっしゃるのだろうと思う。
もちろん、行っていらっしゃる休眠療法自体については、患者の希望を踏まえたものでありとやかく批評するつもりはないし、また、それだけの能力もない。さらにいえば、もととなるデーターが示されていない。

とはいうものの、ブログを読ませていただく限りでは、いくつか気にかかることがある。
はっきりと言えば、標準的抗がん剤に「感情的偏見」をお持ちのようにも思える。
「標準的に大量の抗癌剤を使って、抗癌剤という爆弾だけでガンと戦っていく治療」だとか「度重なる激しい抗癌剤爆撃」などと書かれている。さらに「現在の、人間が耐えることのできる最大耐用量の抗癌剤を使う標準的な抗癌剤治療では、それと年単位で付き合える人間はほとんど存在しません」とまでされているが、現実には、私の周囲にはその「ほとんど存在」しない方が大勢いる。
もちろん、梅澤医師にいわせれば、そのような「少数例」がいることは否定していないというであろう。
そして、自分の体験では、これは少数例だとおっしゃるだろう(そうでなくては、ブログで書かれている趣旨と違いすぎる)。しかし、先生のもとに来ている患者さんは、副作用が強く標準的抗がん剤を許容できなかった人が大多数のはずであるから、梅澤医師の体験は「偏ったもの」にすぎない。梅澤先生のもとに行っている患者よりももっと多くの患者が標準的抗がん剤を許容できる範囲の副作用で受けているのかもしれないのである。
少なくとも、梅澤医師の経験は(休眠療法を積極的に希望している患者という)限られたものであるはずである。
それにもかかわらず、このような断定的な表現(それも、読む人の「感情」を刺激するような)をとられるのは軽率ではないでしょうか。

また、標準的抗がん剤治療について「「無治療よりは○ヶ月だけ長生きできる」というご立派なエビデンス・・・標準的な抗癌剤治療に対してどれだけの患者さんが満足できるのでしょうか」とか「エビデンスどおりの治療を行い、エビデンスどおり結果に終わる。」と書かれます。しかし、これには二つの問題があります。
エビデンスというのは平均ですから、当然、これよりも結果の良い方もいます。また、効果が出なければ、ただちに、次の選択薬を試すはずです。したがって、「エビデンスどおりの結果に終わる」と断定できるわけはありません。
なによりも、私も、確かに現在の抗がん剤治療に満足はしていません。しかし、それ以上に重要なのは、よりベターなことが示されているものがないということです。
梅澤医師が、このような批判を行うからには、ご自身の休眠療法がベターなものであることを(体験談ではなく)示されることが先決のはずです。
患者が「満足していない」ことは事実です。しかし、より良い治療を示さずに、とりあえず最有力とされているものを批判するのは医師としてどうなのでしょうか。

また、胃がん手術について「先ずは、内視鏡手術が可能であるか否かを納得のいくまで調べてみることは重要だと思います。取ってしまった胃は、二度と戻りませんから・・・・
また、内視鏡手術が不可能な患者さんでも、 お腹を大きく切る手術ではなく、・・・腹腔鏡での胃切除手術」と書かれているがこれについても梅澤医師の姿勢が感じられる。
内視鏡や腹腔鏡が患者の受ける負担が少ないことはいうまでもない。しかし、その反面、開腹手術では容易に確認できる腹内の状況(某医師によれば開腹手術は最大の検査だそうだ)の確認についてはマイナスとなることも忘れてはならないはずである。
本当に早期ならば、このようなマイナスは問題とならないだろう。しかし、適用かギリギリの場合は、このようなことも含めて判断されるべきだろう(もちろん、最終判断は患者)
短期的な患者の負担軽減を重視し、総合的な患者の利益を低く思われていなければ幸いであるが。

最後に、梅澤医師は免疫を重視されており、標準的抗がん剤やその他の薬で免疫が落ちるということに反対しているように見える。例えば「白血球の減少が無い患者さんでは、ご自身の肉体が作り出しているそれは大きな力を発揮」とか、「免疫力を落としてしまったならば、抗癌剤だけでは、ガンとはとても戦えません」あるいは「免疫力を確実に落とすことが分かっているステロイドは極力使わない」などと書かれています。しかし、がん治療に対して免疫が無意味というつもりはありませんが、ここでいう免疫は、当該がんに対する特異的な免疫のはずです。そして、承知している範囲で、この特異的な免疫についてきちんと測定もできませんし、また、実際にどの程度の意味があるものかも不明なはずです。
免疫が大いに力を発揮していることを否定はできませんが、逆に、大した意味を持たないかもしれないということも否定はできにいでしょう。一言で言えば「不明」というのが正しいのではないでしょうか。
もちろん、梅澤医師がそのような考えを持たれるのは結構ですが、といって断定的にいわれるのはどうなのでしょうか。

いずれにしても、休眠療法の有効性は、まだ示されていない(肯定的にも否定的にも)というのが正解でしょう。
有効性が示されていないということを理解した上で、休眠療法にトライされるのは一つの選択です。しかし、休眠療法が「宣伝どおりの」効果があるに違いないと信じて治療を受けようとするならば(対象が「まがい物」と「可能性がある物」という大きな違いはあるにしても)がんに効くと称する健康食品を購入するのと大差はないでしょう。

ところで、休眠療法の基本的考え方(と理解している)の「がんの縮小ではなく非憎悪重視」「副作用重視」には同感です。
とはいっても、一部の抗がん剤が効きやすいがんを除けば、非憎悪重視は当然でしょうし、標準的抗がん剤治療にしろ、そうでないにしろ、ほとんどの抗がん剤治療の現場はこれによっているのではなかろうかと思います。
また、「副作用」についても、耐えられないような副作用が出ているのにこれを無視して、薬の減量や変更をしない医師は少ないでしょう。(ゼロではないのは問題ですが)
標準的抗がん剤治療にしても、効果や副作用に応じた変更というのがその前提にあるべきですし、だんだんとそのようになりつつとあるという印象を持っています。

とすれば、一昔前の「硬直した抗がん剤治療」に対する「アンチテーゼとしての休眠療法」の意味は薄くなりつつあるのではないでしょうか。
そのような理想論・感情論ではなく、データーをもってその優位性を示すことが求められているような気がします。
(いまだに、標準的抗がん剤治療=最大限の薬の量しかできない、それでいて、副作用を抑えきれない医師の存在という問題を無視してはいけませんが)

最後に、私の場合は、「がんの縮小ではなく非憎悪重視」「副作用重視」ではあるものの、それこそ最大限に近い抗がん剤により「変化なし」が維持できています。また、これまでのところ、無理なくこれにつきあえています。
やっと「変化なし」が維持できているのに、薬量を減らしてみるような「勇気」は私は持ち合わせていません。
休眠療法のいうように少ない薬量(副作用ほとんどなし)でこれが可能ならば、一つの「理想」ではありますが、といって、可能性に過ぎない(それも私の判断では、かなり可能性の低い)理想のために現実を賭けるつもりはまったくありません(少なくとも現在のところ)。

 ☆(原発性マクログロブリン血症にはあまり関係しない)
 低悪性度リンパ腫の治療では,特に休眠療法などと意識せずとも,薬効と副作用をてんびんにかけ,投与量を調節しているのがふつうと思う。休眠療法は,どっちかというと,固形がんの世界が対象かね。

>休眠療法については、ある意味で、がんに効くと称する健康食品と似たところがある。
>どちらも、副作用がなく(あるいは極力少なく)、がんに効くという、そうあれば良いなというものである。
>もっとも、一方は「がんが完治」などということをいうことが多いのに、他方は、「がんの増大を押さえる」といっているところが異なる。また、一方は、どう見ても「業者」さんなのに対して、他方は、まっとうな医師がやっている(場合もある)。
>なによりも似ているのは、標準的治療よりも優れていると主張するのに、それに見合ったデーターを示さないことである。一方は(どうみても作文としか見えない)患者の体験談(と称するもの)であり、他方は、その医師の体験談程度しか示されない。

 激しく同意。

ー-------☆の説明---------
☆ あやしい。または,原発性マクログロブリン血症には適用できなそう。
☆☆ 情報が少なく判定不能。または,有望そうだが,実用までには時間がかかりそう。
☆☆☆ 有望そう。すでに実用化されているか,あと数年で実用になりそう。今後も,継続ウオッチング。
----------------------------

« 【病中閑あり】2010年近場の旅・多摩川(六郷~羽田) | トップページ | 【情報】続・ベンダムスチン承認キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! »

完治をめざして」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/501370/49870941

この記事へのトラックバック一覧です: 【完治をめざして】☆休眠療法:

« 【病中閑あり】2010年近場の旅・多摩川(六郷~羽田) | トップページ | 【情報】続・ベンダムスチン承認キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! »

重要情報ピックアップ

無料ブログはココログ