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2008年6月 5日 (木)

ボルテゾミブ、デキサメサゾンとリツキシマブによるワルデンストロームマクログロブリン血症の一次治療

 本記事は,2008 ASCO Annual MeetingにおけるWMに関する論文のAbstractです。
 匿名希望さんに翻訳していただきました。
 匿名希望さん,ありがとうございました。

 原文のurlは,
http://www.abstract.asco.org/AbstView_55_32400.html

ですが,リンク切れに備えて,訳文のあとに原文も転載しておきます。
 さすが,アメリカ,WMのような奇病も研究しているのですね。
---------訳文---------------------------------
2008.05.30

Primary therapy of Waldemstrom's macroglobulinemia with bortezomib, dexamethasone and rituximab: Results of WWCTG clinical trial 05-180
Sub-category : Multiple Myeloma
Category :  Lymphoma and Plasma Cell Disorders
Meeting :     2008 ASCO Annual Meeting
Abstract No.  8519
Citation :     J Clin Oncol 26: 2008 (May 20 suppl; abstr 8519)
Author(s):   S.P.Treon, L.Loakimidis, J.D.Soumerai, C.J.Patterson, Z.R.Hunter, A.Feiner, J.Mattern, A.Bimer, A.Boral, I.M.Ghobrial

ボルテゾミブ、デキサメサゾンとリツキシマブによるワルデンストロームマクログロブリン血症の一次治療

リツキシマブとボルテゾミブはそれぞれWMで機序し、40-50%の質の高い奏効率を記録しますが、完全寛解(CR)を達成することはありません。 これらの薬を同時に使う、またステロイドを使うことでの相乗作用は、前臨床試験で認められてきました。 それに従って、WMの患者さんでのボルテゾミブ、デキサメサゾンとリツキシマブ並剤の作用機序を調べました。 意図された治療法は、ボルテゾミブを静注で1.3mg/㎡とデキサメサゾン40mgを静注で1、4、8と11日目に、それとリツキシマブを11日目に375mg/㎡から構成され、それが1サイクルとなりました。 患者さんは、連続して4サイクル使用し、3ヶ月間休薬、それに、それぞれ3ヶ月間の休薬を挟みながらさらに4サイクル使いました。 23人の患者さんが参加され、全員で毒性と奏効の評価が可能です。 中央値7サイクル(幅3-8)サイクルの治療後では、血清IgMレベルの中央値は4,830(幅458-9,550mg/L)から1,150(幅18-4,930mg/dL) に減少しました。 またヘマトクリットの中央値は、29.8(幅19.5-50.5%)から38.2(幅28-47.8%)に上昇しました。 質の高い(IgMの減少が≧50%)奏効と全奏効率は、(それぞれ)78%と96%であり、CR/nCRは4人、PRは14人、それにマイナーな奏効(IgMの減少が≧25%)が4人でした。 奏効は早くて、中央値1.1ヶ月(幅0.3-11.7)で起こりました。 中央値14.7ヶ月(幅3.3-25.2)のフォローアップでは、23人中20人では病気が進行していません。 末梢神経障害が最も共通した毒性であり、16人で起こり(グレード2が9人、グレード3が7人)、中央値6.3ヶ月では16人中12人は≦グレード1で落ち着きました。 プロトコールが原因と考えられる他のグレード≧3の毒性には、不整脈(1人)、低血圧(1人)、好中球減少症(1人)、肺炎(1人)、敗血症(1人)、それに血小板減少症(2人)がありました。 試験に参加された最初の7人の患者さんの中の4人は、帯状疱疹を発症されて、valcyclovir(訳者注:薬品名)での予防が効果をもたらしました。 この試験の結果は、BDR(訳者注:bortezomib/dexamesathone/rituximab)は、WMの患者さんで、高率の奏効率を記録し、それにはCRも含まれるということを示しています。 この試験で使われた週2回というスケジュールでのボルテゾミブ投与からの末梢神経障害が最も共通した毒性でしたが、回復可能なものです。 並剤療法でボルテゾミブを週1回1.6mg/㎡使うという試験が、自分たちの施設のWMの患者さんで行われています。

-------原文-----------------------------------
Primary therapy of Waldenstrom's macroglobulinemia with bortezomib, dexamethasone and rituximab: Results of WMCTG clinical trial 05-180.
Sub-category: Multiple Myeloma
Category: Lymphoma and Plasma Cell Disorders
Meeting: 2008 ASCO Annual Meeting



Abstract No: 8519
Citation: J Clin Oncol 26: 2008 (May 20 suppl; abstr 8519)
Author(s): S. P. Treon, L. Ioakimidis, J. D. Soumerai, C. J. Patterson, Z. R. Hunter, A. Feiner, J. Mattern, A. Birner, A. Boral, I. M. Ghobrial
Abstract: Rituximab and bortezomib are each active in Waldenstrom's macroglobulinemia (WM) producing major response rates of 40- 50%, but no complete responses (CR). Synergistic activity for these agents together, and with steroids has been shown in preclinical studies. As such, we examined the activity of combined bortezomib, dexamethasone, and rituximab in patients with WM. Intended therapy consisted of IV bortezomib at 1.3 mg/m2 and IV dexamethasone 40 mg on days 1, 4, 8, and 11, and Rituximab at 375 mg/m2 on day 11 which constituted one cycle of therapy. Patients received 4 consecutive cycles, followed by a 3 month pause, and then 4 more cycles, each given 3 months apart. Twenty-three patients were enrolled and are all evaluable for toxicity and response. Following a median of 7 (range 3-8) cycles of therapy, median serum IgM levels declined from 4,830 (range 458-9,550 mg/dL) to 1,150 (range 18-4,930 mg/dL) (p=7.7x10- 6), and median hematocrit rose from 29.8 (range 19.5-50.5%) to 38.2 (range 28-47.8%) (p=8.8 x 10-5). The major (>50% decrease in IgM) and overall response rates were 78% and 96% with 4 CR/nCR; 14 PR, and 4 minor (>25% decrease in IgM) responses. Responses were prompt, and occurred at a median of 1.1 (range 0.3-11.7) months. With a median follow-up of 14.7 (range 3.3-25.2) months, 20/23 patients remain free of disease progression. Peripheral neuropathy was the most common toxicity and occurred in 16 patients (grade 2, n=9; grade 3, n=7), and resolved < grade 1 in 12/16 patients at a median of 6.3 months. Other grade > 3 toxicities attributed to protocol therapy included arrhythmia (n=1); hypotension (n=1); neutropenia (n=1); pneumonia (n=1), sepsis (n=1) and thrombocytopenia (n=2). Four of the first 7 patients on study developed herpes zoster while on treatment, resulting in the implementation of valcyclovir prophylaxis with good effect. The results of this study demonstrate that BDR produces high response rates including complete remissions in patients with WM. Reversible peripheral neuropathy is the most common toxicity observed on the twice a week schedule of bortezomib employed in this study. Ongoing efforts utilizing once a week bortezomib (at 1.6 mg/m2) in combination therapy are being explored at our institution in patients with WM.

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コメント

私が行なった治療法は、ベルケード(ボルテゾミブ)を体表面積あたり1.3mgとデカドロン(デキサメサゾン)40mgを静脈内に注射します。これを1,4,8,11日と4回行い、10日間間を置いてこれを8サイクル繰り返します。リツキシマブに関してはCD20が陰性だったため使用したことはありません。ベルケードは最初の2サイクルでIgMを2000から400まで下げることが出来ました。かなり効果的な薬でした。しかし、回を重ねるごとに効果はなくなりIgMは増加していったのです。やむを得ずサリドマイドに切り替えたという経過があります。ベルケード、デカドロンにプラスして外の抗がん剤を試したわけではありませんが、そういった方法があるということをこの翻訳したレポートは示していると思います。参考にしたいと思います。

 治療・病状日誌は,毎日,拝見させていただいております。
 薬剤耐性ですね。個別には耐性がついてしまっても,組み合わせを変えると,また奏効する場合があるようです。A,Bそれぞれに耐性がついても,A+Bなら奏効のように。ダメな組み合わせもあるでしょうが。

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